「まて」の検索結果
全体で63件見つかりました。
「父上、こんなちんくしゃが僕の婚約者なのですか?」
第三王子ルーベンス殿下の婚約者候補として見目麗しい美少年な王子様の発した言葉に耳を疑った。
今なんつったよこの王子、えっこれが婚約者とかマジ勘弁!
いくら美しくても、お世継ぎ筆頭だろうがこんな婚約者は要らん!
婚約を全力で回避、入学した王立学院での悠々自適の生活は男爵令嬢に惚れ込んだルーベンス殿下と愉快な仲間達の起こした集団リンチで崩れ去った。
ちょっとまて、これって所謂乙女ゲームのエンディングじゃん。
しかも現実で逆ハーレムとか迷惑極まりないっしょ。
悪役令嬢は良い娘すぎて色々あぶないし、モブキャラなのに王様にバカ王子の更生は押し付けられるしさんざんだぁー。
ヒロインに色ボケて現実が見えてないこの王子がこのまま国を継ぐとか滅亡フラグでしょ!?
王様の思惑通りとか嫌だけど、拒否権ないのでバカ王子叩き直します!
作者の初期設定と大幅にずれたのであらすじ変更いたします。
R15とガール&ボーイズラブは念のため設定します。どこに向かうかわからないので・・・・・・。
登録日 2015.06.15
高二の春・・・部活、遊び、友人関係、恋愛・・・・とにかく、周りは青春真っただ中。
榮倉右代(えいくらうしろ)は窓から彼らを眺めつつ、いつまでも白紙のままの進路希望調査票の上に伏していた。
「―――じゃあいっそのこと甘沢咲菜さんの家に婿入りします、っていうのはどう?」
いつの間にか、幼馴染が前の席で面白そうに自分を眺めていることに気が付く。
今考えてみれば、俺の最初の選択肢は、この幼馴染の冗談じみた提案だったように思える。
「―――私は、きみと仕事がしたいんだけど」
同級生のモデルは、俺と仕事がしたいらしい。は?なんじゃそりゃ・・・。
「―――私と一緒に、都心の大学に行かない?」
白魔女の異名を持つ天才テニス少女は、大学進学か・・・は?俺と?なんで?
「―――正直に言うとさ、私はきみが欲しいんだ」
全校生徒のあこがれ・・・なんでもこなす才色兼備の先輩は、俺が欲しいって?おいおい、ちょっとまてくれ・・・!
だからあの・・・俺は!
・・・・・あれ、なにがしたかったんだっけ?
―――これは、長い間白紙状態だった、一人の男子高校生の進路が決まるまでの物語である。
文字数 61,748
最終更新日 2023.04.24
登録日 2023.04.21