「評伝」の検索結果

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平泉を出た源九郎義経が蝦夷地に渡り、一年後に数百名のアイヌの精兵を連れて大陸に渡り、ジンギス汗となった生涯を描く。 大正時代に小矢部全一郎氏の「成吉思汗は義経なり」      はベストセラーになったが、文芸春秋に掲載された数名の歴史家たちの反論に遇って、灯が消えた。歴史家たちが口を揃えたのは、二人の身長差だった。義経は百五十センチくらいの小男だったのに対して、成吉思汗は二メートル有余の大男だったということである。 義経小男説は、歴史的に見てほぼ正しいと考えられるが、成吉思汗大男説は大いに疑問である。明治四十五年に出版された、ロシアの元陸軍中将イワニンの書いた評伝を、もとにした意見である可能性が高い。しかし、史実を調べてみると、ジンギス汗はロシアには一度も行ってはいないのである。遠征してロシアを征服したのは、弁慶と伊勢三郎(サブタイ=スブタイ)と考えられる武将の率いる軍隊である。八百年前のロシア人は弁慶を見て、あれこそが成吉思汗だ、と思い込んだものと思われる。 二〇〇〇年から始まった、ウランバートルでのジンギス汗の墳墓発掘は、世界百カ国を越す盛況で、日本隊は八百年前の地層から、数年前に新嘗祭の跡を発見している。新嘗祭は秋の農作物の収穫に感謝する儀式で、乾燥した稲の束を、真空にした容器の中で炭化させる作業であり、これは農業国日本の皇室だけの伝統行事である。   義経は、殿上人として後白河法皇の宮廷に出入りしていたので、この作法を知っていた可能性が高い。モンゴル人は昔から、遊牧と狩猟に明け暮れていた民であるから、新嘗祭を行うことは考えられないことである。長さ一千五百メートルの巨大な製鉄所跡も発見されていて、義経=ジンギス汗説を、今こそ見直す時が来たと考えられる
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小説 26,878 位 / 185,499件 歴史・時代 317 位 / 2,380件
文字数 97,202 最終更新日 2019.04.12 登録日 2019.04.12
家康は、祖母、お富の方を50年近くの歳月をかけて、じんわりと理想とする女人像としていく。 それでも、つじつまが合わないところが出てくるが、天下人、家康が創る祖母だ。 問題ないと後世に残す。 家康は、機嫌のよい時、祖父、清康のような武将になりたいと励んだと話す。 その思いを繋いでくれたのが、祖母、お富の方だと。 お富の方に慈しまれ、愛の暮らしを教えられ、今の自分があると。 祖母、お富の方は、悲劇の結婚歴と賢祖母のイメージが創られ残された。 家康は、偉大な天下人を育てた祖母としてベールに包んだままにして残した。 それでも、少ない資料の中で自由奔放に生きた破天荒な美しすぎる女人、お富の方の姿が浮かび、評伝を書き綴っていこうとした。 そんな時、微笑ましくて心がほっこりする、じんわりとじわっと涙がこみあげてくる――読んでいてそんな気持ちになる作品を募集。 とのメ‐ルが入った。 ドキッとし、お富の方こそ、そういう女人だと、閃いた。 そこまでの思いはなかったし、私の文章力では、そんな作品はできないが、でも、ずしんと受け止め、書き綴った小説です。  募集の趣旨とは少し違うかもしれないけれど。 薄幸の女人と記されることが圧倒的な、お富の方。 それは真実ではない。 ホンワカとほっこりする心温まるエピソ-ドを次々創り、人生を歩んだ。 じんわりと、一歩一歩歩み、じわっと自分らしい「女冥利に尽きる」人生を生き抜いた。 そんなお富の方を、少しでも多くの方に知ってもらいたいし、人物像を深めて欲しい。 お富の方は、家康の母、お大の方の母だ。 5回もの結婚を繰り返し、すべての夫に愛され愛した女人だ。 しかも7人の子を授かり、母として気を配り成長させ、子から慕われた。 『玉輿記』『柳営婦女伝系』『寛政譜』『寛永譜』『美濃国諸家系譜』などに断片的な人物像が残されている。 結婚相手は、「寛政重修諸家譜」では ① 水野右衛門大夫忠政、②松平清康、③星野秋国、④菅沼興望、⑤川口盛祐 夫とは死別し、その後の再婚したとされる。 安西篤子著の『家康の母』では  1星野備中守秋国 2川口文助盛祐 3菅沼藤十郎定廣 4水野忠政 5松平清康 との順番で、結婚している。 この小説では、川口盛祐・水野忠政・松平清康・星野秋国・菅沼定広(定望)の順で結婚したことにする。    出身は、 江州(近江国)佐々木氏流の尾張、青木加賀守弌宗の娘。 尾張国、宮の善七の娘。 三河寺津城主、大河内左衛門佐元綱の養女(娘)。 大河内但馬守満成の娘。 と説はいくつかあるが、父を宮の善七とする。  清康との結婚が不自然でないよう、年の差を9年とし、誕生は1502年する。  
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小説 185,499 位 / 185,499件 歴史・時代 2,380 位 / 2,380件
文字数 48,389 最終更新日 2022.07.15 登録日 2022.07.15
伊豆の長八こと入江長八の評伝です。 幕末から明治にかけて活躍した超絶技巧の鏝絵職人の生涯を人との出会いを中心に描いています。
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小説 21,307 位 / 21,307件 歴史・時代 456 位 / 456件
登録日 2023.05.09
竹久夢二の評伝です。 夢二を育んだもの 夢二を取り巻く女性 明治、大正、昭和と夢二 文献を基に独自の解釈を加えています。
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小説 21,307 位 / 21,307件 歴史・時代 456 位 / 456件
登録日 2023.05.09
石川啄木の評伝です。 日記、手紙、短歌から家族との関係や時代背景を浮き彫りにしました。
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小説 21,307 位 / 21,307件 歴史・時代 456 位 / 456件
登録日 2023.05.09
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