噺家小説一覧

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浅草は浅草寺の程近くに、煮売茶屋がある。 そこの次男坊である弥平は、幼き頃より噺家になることを夢見ていた。 十五の歳、近くの神社で催された祭りに寄せ場が作られた。 素人寄席ながらも賑わいを見せるその中に、『鈴乃屋小蔵』と名乗る弥平が高座に上がる。 そこへ偶然居合わせた旗本の三男坊、田丸惣右衛門は鈴乃屋小蔵の人情噺をその目で見て、心の臓が打ち震えた。終演後に声を掛け、以来二人は友人関係を結ぶ。 半端物の弥平と惣右衛門。家柄は違えど互いを唯一無二と慕った。 しかし、惣右衛門にはどうしても解せないことがあった。 寄せ場に上がる弥平が、心の臓を射抜いた人情噺をやらなくなってしまったのだ……
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小説 184,498 位 / 184,498件 歴史・時代 2,157 位 / 2,157件
文字数 25,255 最終更新日 2021.05.31 登録日 2021.05.21
稽古を、縁を、日々を、嘘を、罪を 重ねる かさ-ねる 一、物の上に、さらにそれと同類の物を載せる。      例:書類を―・ねる 着物を―・ねて着る 二、ある物事に、さらにそれと同類の物事を加える。また、同じことを何度も繰り返す。      例:悪事を―・ねる 努力を―・ねる 年月を―・ねる  (小学館、大辞泉より引用)
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小説 184,498 位 / 184,498件 大衆娯楽 5,542 位 / 5,542件
文字数 11,801 最終更新日 2021.05.08 登録日 2021.05.08
今宵語りますは、どこかで起きた怪談噺でございます。 本当に、ただの興味からだった。誰かの聞いてきた幽霊が出るという墓場の話。肝試しに行こうという話になったのは、ある意味当然の流れだったのかもしれない。 その結果、友人を亡くし、一人の男と出会った。 これは昭和初期、子供の様なナリをした噺家と、なし崩し的に面倒を見ることになった青年の噺
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文字数 17,037 最終更新日 2021.04.30 登録日 2021.04.30
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