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「セレスティーヌ・ルナ・アストラ・アイゼンハルト公爵令嬢! あなたの罪を告発する!」
学園のサロンに響き渡る、第三皇子ヴィクトルの声。
身に覚えのない告発に、公爵令嬢セレスティーヌは困惑しながらも思う。
(今度は何を勘違いしていらっしゃるのかしら……)
そんな彼女の隣には、婚約者である第二皇子カシウスがいた。
「ルナ、口を開けて」
断罪の真っ最中にもかかわらず、甘やかす手を止めないカシウス。
パンケーキ、サンドイッチ、フルーツサンドとあーんが続き……。
「食欲がないのか? 早退しよう」と本気で言い出す始末。
そして一転、冷え切った瞳を弟に向ける。
淡々と弟の主張を崩す冷酷な声。
婚約者を侮辱した男爵令嬢には、容赦のない制裁が――。
騒動の後、セレスティーヌはカシウスのために刺繍したハンカチを贈ろうとする。
それは遠征に向かう彼への、祈りをこめた贈り物だった。
婚約者を重すぎるほど溺愛する苛烈な皇子と、彼が唯一愛する令嬢の、甘くてちょっぴり恐ろしい日常。
全6話10,000文字程度の短編です。
文字数 9,011
最終更新日 2026.10.27
登録日 2026.10.25
「君には、私の使徒として異世界に行ってもらいたい」
個人農家をしている美穂は、目を覚ますと見知らぬ場所にいた。
目の前には神と名乗る男。
この男が言うには、美穂は神の使徒に選ばれたらしい。
不満のない生活を捨てて異世界に行く?
しかも魔物や魔獣が存在し、魔法がある危険な世界?
──冗談じゃない。
しかし、それは拒否権などない確定事項だった。
「何か願いはないか?」
いくらでも願いを叶えてくれる?じゃあ……
「──まずは、一発殴らせろ」
綺麗な右ストレートをお見舞いした美穂は、快適な異世界生活のため、次々と要望をつきつけた。
生活に必要なもの、魔法の制御、自分だけの異能、神との連絡手段。
そして、何よりも大切な家族。
──愛犬たちと愛猫たちも共に。
世界の魔力を安定させ、豊穣をもたらす「使徒」。
その存在を巡って国が動くほどの力を持ちながら、美穂が望んだのは、家族との変わらない穏やかな暮らし。
そんな願いは、神託として世界中へ告げられる。
こうして、美穂は異世界へと降り立った。
「しゃべってる?!だ、だだだだ大ちゃんがしゃべってるーーーっっ?!!!」
……永きときを生きる聖獣や幻獣となり、人の言葉を話すようになった家族に仰天しながら。
強大な力を持つ「使徒」となった農家の娘と、もふもふな家族たちの異世界生活が始まる。
※更新は月曜日、金曜日、土曜日、日曜日の20:30となります。
文字数 84,267
最終更新日 2026.10.25
登録日 2026.09.18
大晦日二日前。
結婚三年目の夫婦・優輝と皐月は、温泉旅行へ向かう途中、交通事故にあった。
何度名前を呼んでも返事のない皐月を抱きしめ、優輝は願う。
──もっと、皐月と笑い合っていたかった。
そんな願いは、ダンジョン妖精に聞き届けられる。
『まだ生きたいのでしょう?なら私の手を取りなさい』
優輝の答えは、一つだけ。
──妻も一緒に。
そして、二人はダンジョンマスターと、その眷属となり、異世界で新たな人生を歩むことになった。
温泉を作り、二人でキッチンに並んで料理をして、何気ない日常の中で、二人は小さな幸せを積み重ねていく。
人ではなくなったことはの葛藤を抱え、女王が胃痛に悩まされるほど周囲を騒がせ、温泉のとんでもない効能に人々が熱狂していく中でも……──二人の穏やかな時間は変わらない。
これは世界を救う英雄譚ではない。
永遠を生きることになった夫婦が、何百年先の「来年」も共に迎え続けるための物語。
※第一章完結
※第二章2026年11月から12月頃より、投稿開始予定
※本作には交通事故、死、流血描写、およびトラウマなどの描写があります。苦手な方はご注意ください。
文字数 114,897
最終更新日 2026.09.18
登録日 2026.08.02
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