甘海そら

甘海そら

ファンタジースキーです。
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類まれなる武術と将才に恵まれ、見事世界を救うことになった『勇者』フォレス。 しかし、のほほんと戦後の復興に尽くしてきた結果、2大国の覇権争いに巻き込まれ魔獣の森へと追放されてしまう。 「……まぁ、うん」 何も悪いことをした覚えは無く、その内に迎えを寄越してもらえるだろう。 そう楽観しつつも、手元にはわずかな食料ばかり。 人跡未踏の地において、これで生き抜いていかなければならない現実に途方にくれる。 そんな時に彼は出会うことになった。 『開拓神』と名乗る、手のひらサイズでニコニコげきかわ系な彼女に。
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小説 28,357 位 / 183,879件 ファンタジー 4,131 位 / 42,231件
文字数 95,747 最終更新日 2022.09.28 登録日 2022.08.31
アザリアは『聖女』である。 卓越した力を持った『大聖女』でもあり、その能力、誠実な人柄から国中の者たちから慕われていた。 そう、ただ1人を除いては。 アザリアには天敵がいたのだ。 ケルロー公爵、レド・レマウス。 彼はアザリアを『偽聖女』と罵り、正体を暴いてやると常に鼻息を荒くしていた。 もっとも、誰も彼を信じる者はいない。 アザリアの上げてきた実績は、そんな虚言を許しはしなかったのだ。 アザリア自身も大して彼を気にかけていなかった。 王子との婚礼を間近にしていることもあり、明るい未来に思いを馳せていた。 だが、突然である。 王子に呼ばれたアザリアは、彼によって処刑を言い渡された。 罪状は、偽の聖女として王家を欺き続けたというものだった。 その場には、レド・レマウスの姿もあった。 全ての元凶は彼に違いない。 アザリアはレドを憎み、復讐を誓った。 だが、逃亡を図った末に、衛兵の一撃によって昏倒してしまう。 レドへの復讐も果たせず、自分はこのまま死んでしまうのだろうか? 幸いなことに、アザリアは目覚めることが出来た。 しかし、それは人としてでは無い。 1羽の小柄な野鳥としてだった。 『こ、これはどういうことですか!?』 アザリアは混乱しつつも、復讐を果たし、王子との幸せな未来を取り戻すために動き出す。 そして、知るのだった。 自分は今まで、誰によって守られてきたのかを。
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文字数 57,215 最終更新日 2022.06.18 登録日 2022.06.12
 諫言の結果であった。  ラウズバリ公爵家の当主、ヤクトは爵位以外の全てを奪われ、北の辺境に流されることになる。  そこで出会うことになったのだ。  災いをもたらす赤眼の神狼。  それは当然狼であった。  一方で少女でもあった。  ひどく痩せて、人に恐怖を示してきた少女。  こうして、ヤクトと神狼の辺境生活は始まった。  
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アザリアは姉が好きだった。 優しく美しい姉が大好きだった。 よって、彼女に代わって引き受けたのだ。 ヤクシュ伯爵である父の戦死。 継ぐべき男子は無く、年長の姉が代行として当主を任せられるはずだった。 しかし、姉に頼まれたのだ。 当主など嫌だ。戦場になど行きたくない。 そう泣きつかれて、アザリアは姉の代わりとなった。 そして4年。 当主としての激務にも、過酷な戦場にもアザリアは耐え抜いた。 それどころか、特に戦場に非凡な才能を見せ、戦姫と賞されるに至った。 全ては愛する姉のためだった。 しかし、 「……これです。この書状が裏切りの証拠です。アザリアは敵国に通じています」 戦勝の宴の席だ。 愛する姉はそんな訴えを口にした。
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第一王女、メアリ・ブラントは悪女だった。 家族から、あらゆる悪事の責任を押し付けられればそうなった。 国王の政務の怠慢。 母と妹の浪費。 兄の女癖の悪さによる乱行。 王家の汚点の全てを押し付けられてきた。 そんな彼女はついに望むのだった。 「どうか死なせて」 応える者は確かにあった。 「メアリ・ブラント。貴様の罪、もはや死をもって以外あがなうことは出来んぞ」 幼年からの想い人であるキシオン・シュラネス。 公爵にして法務卿である彼に死を請われればメアリは笑みを浮かべる。 そして、3日後。 彼女は処刑された。
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──財産が無ければ、お前のような女に何の価値がある? ヘルミナは、夫であるシュナン子爵家のハルムから離縁を告げられた。 実家の財産狙いの結婚だったのだ。 絞り取ってしまえば用済みということだった。 次の妻もすでに決まっていた。 ヘルミナは落胆の内に屋敷を追い出される。 行くあてなど無かった。 両親に合わせる顔など無ければ、頼れる知人などいない。 もはや死ぬ以外に無い。 そう思って、しかしそれは果たされなかった。 思わぬ人物が目の前に現れれば、彼女の人生は大きく代わっていく――
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ヤルス伯爵家の長女、セリアには商才があった。 であれば、ヤルス家の借金を見事に返済し、いよいよ婚礼を間近にする。 だが、 「セリア。君には悪いと思っているが、私は運命の人を見つけたのだよ」  婚約者であるはずのクワイフからそう告げられる。  そのクワイフの隣には、妹であるヨカが目を細めて笑っていた。    気がつけば、セリアは全てを失っていた。  今までの功績は何故か妹のものになり、婚約者もまた妹のものとなった。  さらには、あらぬ悪名を着せられ、屋敷から追放される憂き目にも会う。  失意のどん底に陥ることになる。  ただ、そんな時だった。  セリアの目の前に、かつての親友が現れた。    大国シュリナの雄。  ユーガルド公爵家が当主、ケネス・トルゴー。  彼が仏頂面で手を差し伸べてくれば、彼女の運命は大きく変化していく。
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