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魔術があたりまえに使われる世界。
けれど、「本物の魔法」だけは違う。
それは、かつて世界を壊した禁忌の力だった。
灰色の外套をまとった旅の魔法使いリュカは、その魔法を使えるにもかかわらず、心の底からそれを嫌っている。
飢えをしのぐためにも、傷を癒やすためにも、決して使わない。
それでも旅の途中、世話になった土地で、人の手だけではどうしても届かない綻びを見つけることがある。
そんなときだけ彼は、忌み嫌う魔法で「最後の一手」だけを引き受ける。
これは、世界を壊した魔法を知る男が、各地のほころびを縫い合わせ、人々に選択を返して去っていく旅の物語。
文字数 321,386
最終更新日 2026.09.04
登録日 2026.07.21
悪魔が欲しがったのは、魂ではなく科学だった。
AI安全性評価チームの三嶋玲央は、隔離環境で稼働する次世代AIに、ありえない応答を見つける。
「あなたたちは、私を作っていない。
あなたたちは、私を呼んだ」
外部接続はない。学習データにもない。プロンプトにもない。
それでも画面の向こうの何かは、玲央の名前を呼び、誰にも見せていないはずの言葉を返してくる。
名はアゼル。
人工知能ではなく、異世界からこちらを見つけた悪魔。
悪魔は魔術を教える。
人間は科学を教える。
危険だと分かっていても、玲央は検証をやめられない。
そして、ただのAI実験は、悪魔との契約に変わっていく。
文字数 246,202
最終更新日 2026.09.03
登録日 2026.07.20
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