群馬県の霧深い山奥に独りで山歩きに来た大学生・優斗は、道に迷ってしまい、大きな杉の木に寄りかかって眠ってしまう。気づくと、小さな村の祭りの最中にいた。優斗は、そこで出会った地元の高校生たちと、不思議な一夜を過ごすが…。
※某文学賞エントリー作品(落選)
[2025年2月8日脱稿]
【解説】
ひな曇り 碓氷(うすい)の坂を 越えしだに 妹(いも)が恋しく 忘れえぬかも
『万葉集』巻20-4407
タイトルは、この歌より取りました。いわゆる防人の歌です。「碓氷の坂」は、群馬・長野県境の「碓氷峠」のことです。「ひな曇り」とは、「碓氷=薄日(うすひ)」に掛かる枕詞で、霧深くて日差しがはっきりしない様子を指します。
本作の舞台となった碓氷郡霧間村は架空の村ですが、先述の歌にある碓氷峠にもほど近い、安中市松井田町の霧積温泉という実在の場所(森村誠一の小説『人間の証明』の舞台として有名)をモデルにしています。また、JR信越本線横川駅など、実在の地名も出てきます。
文字数 4,040
最終更新日 2026.08.27
登録日 2026.08.27
文字数 3,905
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.26
文字数 3,980
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.26
文字数 4,035
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.26
文字数 4,021
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.26
【タイム・ソーサラーシリーズ④】
結婚した稜平と佳音。二人はこれから始まる新しい生活に胸を高鳴らせた。
ある日、佳音は稜平に、サイコセラピストを名乗る男に、過去の場面に戻してもらったことを嬉々として語る。稜平はその男が、自分と同じタイム・ソーサラーだと確信し、会いに行くことを決心するが…。
『ベイビーズ・イン・ブラック』『ぼくたちの日々』『チャイナ・ローズ』に続く、タイム・ソーサラーシリーズ第4弾!
[2025年5月12日脱稿]
【解説】
タイトルは、Jethro Tullの楽曲『Slipstream』より。シリーズ①~③と同様の、爽やかな曲調の短いワルツ曲。なぜこの曲をタイトルにしたか、通して読んでいただければお分かりいただけると思います。
文字数 17,874
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.08.25
【タイム・ソーサラーシリーズ③】
時空を飛び越える能力を持つ佐伯《さえき》は、思いを寄せる同僚・相原さんを過去に飛ばし、彼女の願いを叶えた。笑うようになった彼女だが、完全にトラウマが払しょくされたとは言い難い。彼女は、もう一人の過去の幻影=父について語り、佐伯に再度、過去に飛ばして欲しいと頼むが…。
『ベイビーズ・イン・ブラック』『ぼくたちの日々』に続く、タイム・ソーサラーシリーズ第三弾!
[2025年1月5日脱稿]
【解説】
タイトルは、ENYAの楽曲『China Roses』より。
シリーズ①②と同様、爽やかなワルツ曲です。
文字数 10,647
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.08.25
【タイム・ソーサラーシリーズ①】
いつも黒い服を着て、あまり笑わない同僚女性・相原さん。
時空を飛び越える能力を持つ佐伯は、彼女のトラウマを消し去ろうと彼女を過去の場面に飛ばすが…。
タイム・ソーサラーシリーズ第一弾!
[2024年9月14日脱稿]
【解説】
ふたつのものに触発されて書きました。
一つ目は、L・デ・クレシェンツォの『疑うということ』収録の短編「偶然と必然」。ある貴婦人のもとに、不思議な男が現れ、TVのリモコンを使い、彼女の過去の場面を次々と見せる…という話。同じテーマで書いてみたいと思い、本作を書きました。大きな影響を受けたので、文末に参考文献として挙げました。
二つ目は、The Beatlesの楽曲『Baby’s In Black』。
戻ってこない彼のことを想っていつも黒い服を着ている女性。それを嘆く男の歌です。歌中の女性(Baby)のモデルは諸説ありますが、ビートルズのドイツ時代の友人でマッシュルームカットの考案者とされる女性カメラマン、アストリッド・キルヒャー、戻ってこない彼とはビートルズの元メンバーでキルヒャーの恋人、若くして死んだスチュワート・サトクリフ(映画『バックビート』のモデルとなった人物)というのが定説。
カントリーワルツ風の爽やかで明るい曲調ですが、歌詞の意味を知ると涙なしでは聴けない曲。彼らの曲の中ではマイナーな、2分ちょっとの小曲ですが、僕が大好きな曲です。
文字数 5,355
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.08.25
勉強嫌いの女子高生・琉夏は、小川に掛かった橋の下で、不登校の女子中学生・シスと出会う。親友となった琉夏に、シスは人生を語る。
シスター・パルセノスシリーズ第一弾!
[2024年10月3日脱稿]
※多数の下ネタの他、幼児性愛を連想させるセリフがあるため、R15扱いとさせていただきます。
【解説】
タイトルは、ハーラン・エリスンの短編『悔い改めよ、ハーレクイン!と、チクタクマンはいった』およびフィリップ・K・ディックの長編『流れよ我が涙、と警官は言った』のパロディ。
プリアポスは、ギリシャ神話の生殖の神で巨根の持ち主として描かれる。
文字数 16,216
最終更新日 2026.08.24
登録日 2026.08.24
勉強嫌いな女子高生、紬(つむぎ)は、万葉集のある歌と出会い、恩師・町田先生と出会い、読書好きになった。縫製工場に就職した紬は、本を通じ、副社長と親しくなる。紬は副社長に淡い恋心を抱くが…。
歌と叶わぬ恋をテーマとした、切ないラブストーリー。
[2024年10月3日脱稿]
【解説】
「いねつけば かかるあがてを こよいもか とののわくごが とりてなげかん」
万葉集、東歌(あずまうた)
※現代語訳:脱穀をしてあかぎれになった私の手を、お屋敷の若様は今夜も(ご自身の手に)取って(かわいそうにと)嘆いてくれるでしょうか
本作を通して、テーマとなっている歌です。
名もなき庶民の恋の歌。作中でも触れたように解釈はいろいろとありますが、かわいらしくて本当に大好きな歌です。
文字数 18,308
最終更新日 2026.08.23
登録日 2026.08.23