鍋まこと

鍋まこと

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児童書・童話 完結 短編
中学2年生の篠原ミユは、どこにでもいるような普通の女子。運動も勉強もそこそこ、趣味は図書室のすみっこで本を読むこと。そんなミユが、ある日ふとしたきっかけで廃部寸前の「応援団」に関わることになる。 応援団といっても、野球部の応援だけではない。吹奏楽部、陸上部、果ては将棋部まで、なぜか学校中の部活の“応援依頼”が舞い込んでくるようになる。しかも団員はミユと、やたらポジティブでお調子者の男子・カンジ、それに無口で目つきの鋭い一年生女子・チカの3人だけ。 最初はめんどくさいと思っていたミユだが、さまざまな部活の「舞台裏」を知るうちに、自分にも何かを応援する力があるのかもしれないと思いはじめる。汗と涙の練習、くすぶる悔しさ、誰にも見えない努力――そんな仲間の姿を“応援する側”として見つめた夏が、少しずつミユのなかの何かを変えていく。 やがて彼女たちは、自分たちの“応援”がちょっとした奇跡を呼ぶことになる――。
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小説 213,064 位 / 213,064件 児童書・童話 4,033 位 / 4,033件
文字数 17,940 最終更新日 2025.07.02 登録日 2025.06.23
ライト文芸 連載中 ショートショート R15
以前は卓球部として、汗を流したケンタとクルミ。スポーツでも勉強でも切磋琢磨して、無事、進学しました。 作者の妄想垂れ流しの1.5次製作です。
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小説 213,064 位 / 213,064件 ライト文芸 8,777 位 / 8,777件
文字数 6,384 最終更新日 2025.06.30 登録日 2025.06.29
児童書・童話 連載中 短編
中学時代、三年間ずっとバレー部の補欠だった三船拓海。 身長が伸びれば、体ができれば、きっと出られると思っていたけれど、思い通りにはいかなかった。 真面目だけが取り柄。でも地味で、これといった自信もなく、ただ日々をこなすように卒業を迎えた。 「高校では、何かを変えたい」 そんな漠然とした思いの中で入学した高校で、ひょんなことからラグビー部の見学へと足を運ぶ。誘ってきたのは、中学では一度も運動部に入らなかった肥満体型の友人・鈴木裕也。彼もまた「痩せたいから」という軽い理由でラグビー部への入部を決める。 しかし、ここから二人の道は大きく分かれはじめる。 筋トレと食事指導、毎日の反復練習。努力を重ねるうちに、裕也の身体は目に見えて変わっていく。パワーがつき、動ける体になり、あっという間に存在感を増していった。 一方の拓海は、フォームが崩れ、筋肉もつきにくく、パワーでもスピードでも裕也に追い抜かれていく焦りの日々。 「こんなはずじゃなかった」 変わりたいと思ったのに、変われない自分。 どれだけ努力しても、自分は主役にはなれないのか── だが、部活を続けるうちに、少しずつ「自分の強み」に気づいていく。 誰よりも走れて、誰よりも気づいて、誰よりもカバーできる。 「チーム」の中で、自分がやるべきこと、自分だからこそできることがあると気づけたとき、拓海の姿勢が少しだけ変わった。 3年間の部活動、筋トレ、仲間とのぶつかり合いと支え合い。 全国出場の夢は、最後の最後で届かなかった。 努力した自分たちが、もっとすごい努力をした相手に負ける──そんな現実も、受け入れなければならなかった。 それでも、胸を張って言える。 「変われなかった俺が、ここにいる」 無理に誰かになろうとしなくても、自分のままで、変わらなくても、やってきたことは全部、自分の力になっていた。 筋肉は裏切らない。 努力も、すぐに結果は出ないかもしれないけど、絶対に自分を支えてくれる。 これは、筋トレとラグビーを通して自信を手に入れた、一人の“地味な少年”の、キラキラしすぎない、だけど汗臭くて確かな青春の物語。
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小説 213,064 位 / 213,064件 児童書・童話 4,033 位 / 4,033件
文字数 20,378 最終更新日 2025.06.30 登録日 2025.06.28
児童書・童話 連載中 長編
男子卓球部。それは、学校でも一番地味な部活動だった。 やる気のない仲間、空気のような存在感、そして何より、結果も出せない。 ――そんな部に所属する2年生のケンタは、ただ一人、ひそかに燃えていた。 「強くなりたい。負けたくない。誰かに、勝ちたい。」 ある日、女子卓球部が企画した紅白戦に、男子も強引に参加させられる。 エースであり主将のクルミは、強気で負けず嫌いな同級生。 ケンタとクルミの対戦は接戦の末、ケンタが勝つ。しかし、団体戦の結果は女子の圧勝だった。 「……せめて、もう少しだけでいいから、強くなりたい」 その一言が、男子たちの心に火をつける。 最初は適当だった日曜練習に、全員が自発的に参加しはじめる。 ランニングでは野球部に周回遅れにされて笑われたが、次第に同じ距離を走れるようになっていく。 地味で真面目な“地味会”が、少しずつ本物の努力に変わっていった。 そんな中、女子卓球部の合同合宿に男子も参加できることに。 男子たちは女子の実力に圧倒されつつも、刺激を受け、時にラブコメのような淡いときめきを抱えながら練習に励む。 浴衣姿のクルミに見惚れてしまったケンタ。彼女もまた、ケンタが他の女子と楽しげに話す姿に心がざわついてしまう。 勉強でも負けたくないふたりは、テスト期間に一緒に勉強することに。 その最中、こぼれたコーヒーと慌てる2人の手が重なる。 卓球だけじゃない、気持ちも少しずつ近づいていく。 一方、部活対抗リレーでは、運動部最下位が定位置だった卓球部が、なんと3位入賞。 「おまえら、ちょっとカッコよかったぞ!」 学年中の目が変わる。だが、彼らが目指していたのは、ただの「カッコよさ」じゃなかった。 そして迎える地区大会。 「個人じゃなくて、チームで勝ちたい」 そう願って挑んだ戦いの中、ケンタたちは限界を越えてラリーを繋ぎ、スマッシュを打ち続ける。 勝つ喜びも、負ける悔しさも、涙も、汗も、全部が青春のひとかけらだった。 夏の終わり、ふたりで歩いた校庭で、ケンタは言う。 「なあ、また一緒にやろうぜ」 「うん、また、勝負しよう」 その先にきっと未来があると、信じて――。 部活、友情、努力、そしてほんの少しの初恋。 中学生男子たちの「ちょっとかっこわるくて、だけど最高にまっすぐな夏」を描いた青春卓球ストーリー!
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小説 213,064 位 / 213,064件 児童書・童話 4,033 位 / 4,033件
文字数 113,191 最終更新日 2025.06.28 登録日 2025.06.21
歴史・時代 連載中 短編
時はいつとも知れぬ、場所も特定できぬ、どこか懐かしく、どこか不思議な町。 そんな町の片隅に、古びた看板を掲げた小さな宿屋がある。その名も「福の宿 こがね屋」。 一夜の雨をしのげればいい。 そんなつもりで立ち寄った旅人・ゴンジは、女将のおかみさんから湯をもらい、にぎり飯をいただき、縁側で月を眺めながら、ふと思う──「ここは、神様が見てた宿屋なのかね?」と。 この物語は、旅人・ゴンジと、彼を一夜迎えた「こがね屋」の人々が織りなす、人情噺である。 ゴンジは、どこから来たのか、どこへ向かうのか。それを誰も知らない。 けれど、町の人々は彼に聞いてしまう。「旅人さんかい? 旅の先では、なにが流行ってるの?」と。 ゴンジは毎回、まことしやかに語る。 ある町では、子どもたちのあいだで落語が流行っている。 ある村では、春になると桜餅を投げ合って遊ぶ祭りがある。 ある漁村では、海に願いごとを書いた貝殻を投げ込む風習がある……。 ゴンジの言葉は、嘘っぱちに聞こえる。 けれど、不思議なことに、彼の語った「流行りもの」が、後から本当にその地に広まっていく。 まるで、未来から来たようでもあり、神さまの口から洩れたようでもある。 「俺の言うことは、だいたい嘘です。でも、信じて動いた人の心が本当をつくるんですよ」 旅の先を見せるのではなく、心の奥にしまっていた願いや希望を引き出すように── ゴンジは一夜かぎりの出逢いの中で、人の人生にそっと火を灯していく。 人を信じられなかった刺青男のケイジ。 夢をあきらめかけていた若者。 声を出せなくなった女の子。 頑なな老人。 町に根を張る女将さん── 彼らの心の扉が、ひとつ、またひとつと開いていく。 笑って泣けて、ちょっとあったかくなる。 人間っていいな。そう思える、情とユーモアが詰まった物語。 ゴンジは今日も、どこか遠くの町で誰かにこう聞かれている。 「旅人さんかい? 旅の先では、なにが流行ってるの?」 そしてまた、誰かの中に希望が芽吹く。 それが嘘でも、本当になるなら、悪くない。
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小説 213,064 位 / 213,064件 歴史・時代 2,869 位 / 2,869件
文字数 2,940 最終更新日 2025.06.24 登録日 2025.06.23
児童書・童話 完結 短編
ぼくたちは、ただの地味な卓球部だった。 だけど――あの夏、ピンポンの音の向こう側で、心が動き出した。 ⸻ 中学2年生のタカヤは、男子卓球部に所属している。 黙々と壁打ちに取り組む姿勢は真剣そのもの。だけど、周囲からは「ちょっと浮いてる」と思われがち。仲間との距離を感じながらも、タカヤは卓球にまっすぐ向き合っていた。 ある日、女子卓球部の主将・ヒロミが男子部の部室を訪ねてくる。彼女の目的は――エキシビジョンマッチの申し込みだった。強豪と名高い女子部に対し、男子部員たちは「女子なんて」と笑って受けて立つが、試合結果は散々。タカヤだけがヒロミに辛くも勝利するが、他のメンバーは完敗してしまう。 その日を境に、男子卓球部の空気が変わり始める。 「強くなりたい」「せめて、女子とまともに勝負できるように」――。 ふざけあっていた仲間たちが、自分から汗を流し始めたのだ。 タカヤは初めて、仲間と「本気」を共有する喜びを知る。 そしてもうひとつ、胸の奥に芽生えた気持ち――それは、ヒロミという存在への、言葉にならない憧れだった。 やがて、物語の大きな転機となる夏合宿がやってくる。もともと女子卓球部が計画していた合宿に、男子部も参加できることに。寝食を共にし、同じ汗を流しながら、男子と女子の距離が少しずつ近づいていく。 夜の花火大会でのドキドキ。洗面所でのばったり遭遇。 早朝のランニングで、ヒロミと偶然二人きりになったあの空気。 “恋”とは違うけど、“好き”かもしれない。そんな揺れ動く気持ちが交差する中、タカヤとヒロミはぶつかりながらも、少しずつ心を通わせていく。 合宿のラストには、女子卓球部との再戦が行われる。 仲間と共に練習してきた成果を胸に、男子部はリベンジに挑む。結果は――またしてもヒロミに一歩届かず、惜敗。 でもそこには、かつてのような悔しさはなかった。 互いに認め合い、尊敬し合えるようになった今、それぞれがまぶしいほどに輝いていた。 そして迎えた地区大会。 男子卓球部は見事に優勝を果たす。 「地味だと思っていた卓球が、こんなに熱いなんて」 タカヤたちの目に映る世界は、もう以前とは違っていた。 夏の終わり、ヒロミとすれ違った瞬間、彼女がふとつぶやく。 「――あんた、ちょっとかっこよくなったね」 ほんのひと言に、胸が跳ねた。 ラケットを握ったまま、タカヤは小さく笑った。 ⸻ 友情、悔しさ、仲間との絆―― そして、ほんの少しの、ときめき。 地味だなんて、もう誰にも言わせない。 これは、汗とラリーの向こう側に咲いた、青春の物語。
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小説 213,064 位 / 213,064件 児童書・童話 4,033 位 / 4,033件
文字数 11,433 最終更新日 2025.06.21 登録日 2025.06.21
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