「仕事に行きたくない」と思うのは、あなたが真面目な証拠

2019.03.18 公式 あなたは、あなた。 第14回
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無理をしてでも仕事に行く自分を褒めてあげる

気分が乗らなかったり、職場に会いたくない人がいたり、前日に大きな仕事のミスをして上司や同僚に合わす顔がないなど、事情は何であるにしろ、仕事に行きたくないと思うことは誰にでもあることでしょう。

むしろ毎日「仕事に行きたい」と出勤を待ち焦がれている人はあまりいないと思います。誰もが「眠い」「だるい」「面倒臭い」など、ブツブツ言いながらも出勤の準備をして出勤しているのが現実でしょう。しかし、稀に心の底から本当に「仕事に行きたくない」と思うような事態もあると思います。

そんな事態も含め、「仕事に行きたくない」と思ったときは、先ずはそうは思いながらも頑張って仕事に行こうとされるあなたを褒めてあげて下さい。なぜならば「仕事へ行かない」という選択肢もある中、心はぐらつきながらもその選択をすることなく頑張って仕事へ行こうとされているからです。そんなあなたの勇敢な姿は称賛されるべきです。

逃げようとする人は、嫌なことと闘おうとすることで悩むのではなく、仕事を休む口実をつくるという、別のことで悩むことになります。そういう方は、空想の中で親族を何人も亡くしているはずです(笑)。

しかも、ある程度大人になった人が本当に「仕事に行きたくない」と思うというのは、よほどのことです。そのよほど理由があるにもかかわらず、嫌な気持ちを我慢してどうにかして出勤しようとされている姿は、応援したくなります。

これは、あなたの真面目さを反映していると同時に、嫌なことに立ち向かっている勇敢な姿です。どうか頑張るあなた自身を自分で褒めてあげて下さい。

「仕事に行きたくない」という気持ちを一端脇に置いて、仕事へ行こうとするあなた自身を抱き包むようにして褒めてあげて下さい。

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プロフィール

大來尚順
大來尚順

1982年、山口県生まれ。僧侶でありながら講演や執筆、通訳や仏教家関係の書物の翻訳なども手掛け、活動の場を幅広く持つ僧侶。龍谷大学卒業後に渡米。米国仏教大学院に進学し修士課程を修了。その後、同国ハーバード大学神学部研究員を経て帰国。

ビジネスマンの悩みを仏教の観点から解決に導く著書『端楽(はたらく)』や、英語に訳せない日本語の奥深さを解いた『訳せない日本語』(ともにアルファポリス)が好評のほか、国内外を問わず仏教伝道活動を広く実践している。

著書

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