ユニクロ運営会社「1年目の年収730万円」の納得の理由…社員は目標必達

 ユニクロほどの規模のチェーンになれば、店舗業務はある程度マニュアル化されており、属人的な要素は少ないのではないか。

「商品陳列や接客に関するマニュアルは用意されているものの、ストアマネジメントはマニュアル化が難しい要素が多いのが現実です。たとえばアルバイトが50人いたとして、各人のスキルには差があり、大半は学生なので学業やプライベート、就職活動などの都合でシフトに多くは入れる人もいれば、そうではない人もいる。店舗の立地や天候、客層などマニュアルには頼れない変動要因が多いため、最終的には店長の力量が問われることになります」(磯部氏)

ユニクロ店長の給与水準、どう評価すべきか

 その仕事内容や労力などを勘案すると、ユニクロ店長の年収500万円という給与水準は、妥当と考えられるのか。どう評価すべきか。

「同業の『しまむら』、ニトリ、無印良品の良品計画などと比較すると、突出して低いわけでも高いわけでもない水準です。ただ、これらのチェーンは大手でかつ業績が好調ですが、小売業界には規模が小さく業績も苦しい企業が多く、平均賃金は低めといわれているので、業界全体からみるとユニクロの店長の給与は恵まれているほうだとはいえるのではないでしょうか」(磯部氏)

 では、ユニクロ店舗の従業員の働き方は以前と比べて大きく改善されているのか。

「詳しくは分かりませんが、店舗によるトレーニング格差が大きいという話や、都市部なのか地方なのかでも事情が違ってくるという話は聞きます。あえて改善すべき点を挙げるとすれば、店員の教育・トレーニングについて店舗の現場任せになっている面が強いのではないか、という印象を受けます。店舗やトレーナーによって店員のスキルに差が生じてしまう可能性もありますし、店舗にとっては軽くはない負担がかかります。ユニクロほどの規模のチェーンであれば、トレーニングセンターのような拠点を設けて、そこである程度の教育をしてから各店舗に派遣するという形態を取るといった取り組みを行うことで、店舗の負荷低減につながるかもしれません」(磯部氏)

(文=Business Journal編集部)