その婚約破棄、推しの本心ではないので棄却いたします

国民の前では完璧に演説できる美貌の第二王子アルヴィン。

けれど彼は、父王の前では自分の婚約者ひとり選べないほど気が弱かった。

ある日、父王から別の公爵令嬢との縁談を命じられたアルヴィンは、婚約者リリアーナに青ざめた顔で相談する。

「君との婚約を、解消した方がいいと……父上が」

それを聞いたリリアーナは、泣くより先に燃え上がった。

「その婚約破棄、推しの本心ではないので棄却いたします」

婚約破棄を受け入れる条件はただひとつ。

アルヴィン自身の口で、本気で「リリアーナはいらない」と言うこと。

けれど彼が本当はそう思っていないと知っているリリアーナは、王の御前で彼に「僕はリリアーナがいい」と言わせるため、本音発声訓練を開始する。

しかも新たな縁談相手は、噂の“氷薔薇の悪役令嬢”。

婚約破棄を棄却したい推し活令嬢と、父上に弱すぎる美貌王子の、三日間から始まる本心奪還ラブコメ。
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