ボクからしてみたらキミだってアイドルみたいなもんよ?

寂れたラブホテルの一室。
男と女は互いの肌を確かめるように絡み合い、終わった後も離れずにいた。

「俺を知る人間なんていなくなった」
「私ね、何処も病気の無い健康体なの」

ぽつり、ぽつりと零れる言葉は、まるで傷をなぞるように重なっていく。
互いの孤独を埋めるかのように触れ合いながら、やがて女はぽつりと囁いた。

「私ね、旦那殺したの」

彼女が求めたのは愛か、それとも――。
行き場をなくした心が交差する、ひと夜の物語。
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