愛欲の悪魔、風の鬼神〜天界を追放された色欲の悪魔、王子とのキスを求め文学少女に憑依してしまう〜
―さらばだアスモデウス。果てない劣情に苦しむがいい。
とある罪を犯し天界を追放となった堕天使。
名を奪われ、色欲の悪魔アスモデウスとして人間界に転生させられる。
際限ない渇望に苦しみながら、次の人間、また次の人間へと魂を乗り換えていく。
アスモデウスは人間として生きるなかで、この世で最も欲望を叶えられる“王”という存在を知る。
やがて王となるタカクワイ王子に狙いを定め、その肉体に寄生しようと目論む。
人間の身体に取り憑く条件はただひとつ。
それは―対象との官能的なキス。
しかし王子が唯一本気で想いを寄せる相手は、色欲とは程遠い変わり者の文学少女だった。
慣れた手筈で彼女の体内にたどり着いたはいいものの、欲望に満ちているはずの王子はなぜか口づけを拒む。
「お前は、ビプラーグじゃない...。」
その一言はアスモデウスに衝撃を与える。
誰彼構わず口説いていた王子が?
悪魔憑きがバレたか?
こんな女が私の終着点か?
人間に翻弄される悪魔は、人間にいかなる“褒美”を与えるのか。
王子タカクワイ、少女ビプラーグ、悪魔アスモデウスの三者の愛欲を巡る寓話ファンタジー。
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