悪の皇女の幸福論 。どうぞ、お幸せになるならご勝手に。

マインは元皇女だ。夫のルミエールとは政略結婚だった。
だから、夫婦間に愛がないのは仕方ない。夫に愛人がいるのも、よくあることだ。
だけど、マインは聞いてしまった。

「彼女に、栄誉ある自死を、といえば彼女は従ってくれるはずだ。彼女には皇女としての矜持がある」

夫は愛人のために皇国を裏切り、元皇女のマインを騙して殺すつもりだった。しかも、マインの首を敵国の信頼を得るための手土産にしようと言う。

(どこまで私を馬鹿にすれば気が済むの)

瞬間、マインは思い出した。自分の前世の記憶を。

栄誉ある自死?ふざけてる。

それなら、見せてあげようじゃない。皇女の矜恃、とやらを。

責務を果たした先に彼女の幸せはある。マインはもう誰にも縛られない。
自由の彼女は、自分の幸せを追い求めることにした。


☆「皇女の矜恃」の修正版です。〜10万文字中編予定です
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