生がふたりを分かつまで
【生とはリセット、死とは継続である――】
「自由」を謳う、その後の世界――。
「ここに来たのはいつ頃ですか?」
五十嵐幸介は唐突に声を掛けられた。
声の主は奥叶を名乗る女性で、どうやら幸介と同じ体験をして、ここに居るらしい。
ここでは「生」こそ、本当の意味での最期であると言われていて――。
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