【完結】中学生の時に火葬場で見初めてきた人外イケメンが、三年後に現れて私を地獄に連れて行くそうなのですが、家事育児が忙しいのでお断りします。

おさんどん女子高生とひとならざるものの、愛も状況も重めでちょっと切ない異類婚姻譚もどきです(旧タイトル【完結】さよならのタイミング~お手ふりみーたんと私と火の車~※内容そのまま)もしよかったらのぞいてみてください。



高校一年の木ノ下澄雨(きのした・すう)は、母親と幼い弟の幹也(みきや)と三人暮らし。
父親を亡くして三年、働く母親を支えるおさんどん女子高生として家事育児を一手に担っていた。

年も押し迫った十二月の第一週、弟を迎えに保育園へ行った帰り道でのこと。
駅のホームを見渡せるスロープの金網に張り付き、走り込んでくる電車(の車掌)を待つ弟にしぶしぶ付き合っていると、
澄雨はふいに、鮮やかな深緋色(こきあけいろ)のスーツ姿の見知らぬ男に声を掛けられる。

温泉のような香りをほのかに漂わせるその若い男は、縦に光る虹彩で澄雨を無遠慮に眺めやった。




「あの時の、溢れんばかりだった怒りや悲しみは、まだ君の中に残っているかい?」




男の匂いはシノニオイ。
男はかつて澄雨と交わした約束を果たすために現れたのだ。
おさんどん女子高生澄雨の日常は、シノニオイに囚われ少しずつ軋んだ音を立て始める。

男は一体何者なのか。
誰にも助けを求められない澄雨は、
果たして男を退けることができるのか。





クリスマスの夜、雪はただしんしんと降りゆく――。



※只今、長いタイトル実証実験中です。前のタイトルでお読み頂いた皆さま、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。タイトルが違うだけで、中身は全く同じ作品となっておりますのでご注意ください。



※この話はフィクションです。参考にした類似、または特定の事件等はありません。
※作品全般に漂うシノニオイと女子中学生を口説くひとならざるものがいる為、お守り的R15指定です。
※R15指定に従い、若干残虐だったり性的な仄めかしがある話には*を付けてあります。宜しくご検討ください。
※カテゴリーに悩みましたが、正直、キャラ文芸でも青春でも恋愛でも、ホラー(怖くない)であってさえもいい気が。
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旧題『さよならのタイミング』105枚(約4万字)2008/5 PNイマダ名義
※某小説投稿サイトのお題企画で書いた40枚弱を紆余曲折を経て改稿したものです。
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