夏の扉を開けるとき
「霧のはし 虹のたもとで 2nd season」
アルビーの留学を控えた二か月間の夏物語。
僕の心はきみには見えない――。
やっと通じ合えたと思ったのに――。
思いがけない闖入者に平穏を乱され、冷静ではいられないアルビー。
不可思議で傍若無人、何やら訳アリなコウの友人たちに振り回され、断ち切れない過去のしがらみが浮かび上がる。
夢と現を両手に掬い、境界線を綱渡りする。
アルビーの心に映る万華鏡のように脆く、危うい世界が広がる――。
*****
コウからアルビーへ一人称視点が切り替わっていますが、続編として内容は続いています。独立した作品としては読めませんので、「霧のはし 虹のたもとで」からお読み下さい。
注・精神疾患に関する記述があります。ご不快に感じられる面があるかもしれません。
(番外編「憂鬱な朝」をプロローグとして挿入しています)
アルビーの留学を控えた二か月間の夏物語。
僕の心はきみには見えない――。
やっと通じ合えたと思ったのに――。
思いがけない闖入者に平穏を乱され、冷静ではいられないアルビー。
不可思議で傍若無人、何やら訳アリなコウの友人たちに振り回され、断ち切れない過去のしがらみが浮かび上がる。
夢と現を両手に掬い、境界線を綱渡りする。
アルビーの心に映る万華鏡のように脆く、危うい世界が広がる――。
*****
コウからアルビーへ一人称視点が切り替わっていますが、続編として内容は続いています。独立した作品としては読めませんので、「霧のはし 虹のたもとで」からお読み下さい。
注・精神疾患に関する記述があります。ご不快に感じられる面があるかもしれません。
(番外編「憂鬱な朝」をプロローグとして挿入しています)
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
雪は消え、月は満ち、花はまだ
夏目奈緖
BL
溺愛系秘書×強気で内気な大学生。大学生の朝陽は以前バイトしていた会社の社長秘書の六槍と旅行に来ている。朝、六槍から無理に起こされて目を覚ますと、外には雪が積もっていた。六槍から恋愛感情を抱かれて告白をされているが、いい返事ができないでいる。そんな朝陽のことを六槍は待つという。ふざけてからかう六槍と、むきになる朝陽の物語。季節は巡る。「好き」と言えないまま雪は消えても想いは消えない。静かに始まる恋を見届けてください。「青い月の天使~あの日の約束の旋律」にも登場しています。
病弱の花
雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
ステッドファスト ー恋に一途な僕らの再会ー
ブンダバー
BL
中学の頃から、橋本はずっと鏑木だけを想い続けてきた。
一方の鏑木も、橋本に特別な感情を抱いていながら、モデルとして生きる彼の未来を思い、その一歩を踏み出せずにいた。
時が経ち、広告代理店に勤める社会人となった鏑木と、人気モデルとして芸能界で活躍する橋本は、仕事をきっかけに偶然の再会を果たす。
――あの頃、言えなかった気持ち。
――守りたかった距離。
大人になった今だからこそ、再び動き出す両片想い。
恋も、仕事も、簡単じゃない。それでも不器用に前へ進もうとする
青年たちの、芸能界を舞台にした再会ラブストーリー。
果たして、二人が想いを伝え合える日は来るのか――。
そんな2人を見守る幼馴染サブカップルにも注目!
>>前回の続きからラストまで
くそっ、やられた!
ドラコに続いて、シルフィやブラウンさんも姿を見せて、コウの口から、ぽつり、ぽつりと物語の核心部分が零れ出す。
アルビーと同じく、約束が気になって仕方がない。
ここでもう一度――。
くそっ、やられた!(褒め言葉です) リアルの中に現れたファンタジックな存在たちをもっと見ていたい。ブラウンさんの噛み合わない応答がコミカルで、明らかに人ではないさまが楽し過ぎる。
もちろん、苦悩するアルビーの赤裸々な胸の内と、目の前で起こっていることへの心理学的な理由付けはもどかしく、『現実にはあり得ないこと』を精神疾患の中に見出そうとするアルビーと、それを現実として受け止めているコウは正反対で、いつになったら同じ目線になるのか、読み進めずにはいられない。
そして、消化されずにあったモノがひとつずつ明かされて行く様は、もう本当に「やられた!」でした。
何より、アルビーがどんどん男前に(いえ、もちろん最初から美形ですが)になって行く。
コウは……もしかして、主導権を握っている!
あちらから帰って来て落ち着くのかと思いきや、まるでこれが始まりであるかのよう。
ケルト神話は竹比古も興味を持ったことがありますが、ただ神話の中に登場する人ならざる者たちに興味を持っていただけだったんだなぁ、としみじみ。
何より、新しい同居人が現れ、この物語が4部作で続きがあると聞き、さらなる楽しみが増えました。
ほのぼの日常あり、ほのぼのとしていられない非日常ありの続き、心待ちにしています。
追伸
夢の痕2 シンクロ…… の部分が何だか複雑な表記になっています。
ノート6 問いを重ねるていた →問いを重ねていた
ラストまでお読み下さり、ありがとうございます!
もう失望を通り越して怒らせてしまうんじゃないかと戦々恐々としていましたので、こうして楽しんでいただけたご様子を教えていただけたことで、心底ほっとしました。
これははたしてファンタジーなのか、徹底して否認するアルビーの姿勢は、ファンタジー好きな読者様には許しがたいものがあるようです。
「受け入れ難い現実」はそれが何であれ、当人のアイデンティティを揺るがすほどのもので、コウにしろ、アルにしろ、そうそう譲れるものでもなく。いつか同じ目線になれるのか、なれなくても共に歩んでいけるのか。作者もまだまだ進んでいって、見届けたいです。
この(情けない)アルビーが、かっこいいヒーローになれるのか? とかなり首を捻りながらの執筆だったのですが、ちゃんと男前になっていけていたようで、よかった! 一安心です!
初めに想定していたのとはまるで違うラストに行き着き、次への導入部も兼ねた第二部の終わりになってしまいました。きっと第三部も書き始めたら、作者も思いもよらぬ広がりになるんだろうな。
これ、楽しんでいるのは作者だけなのでは? と自問自答のつきなかった作品でしたが、続きを待っていると言っていただけて本当に嬉しかった。頑張ります!
そして毎回の誤字報告も、ありがとうございます!
>>夜8まで
新鮮な(当然ながら)アルビー視点。
読み進めて思うことが一つ。
彼ら二人はどちらも我慢強い! 相手を傷つけないように持する一人称の独白の数々が、コウ視点の時から本当にじれったい(切ない)。すぐに人を傷つけて自分の心を守ろうとするキャラを書くことが多いせいか(竹比古のことです)、本音を口に出せない彼らが初々しい(そして焦れる)。
もちろん、ドラコとコウの約束も知りたくて仕方がない。
増えたキャラの中でアルビーの立ち位置に同情することも増え、「コウに我儘をぶつけて欲しい」「自分もコウに遠慮なくぶつかりたい」そんな真摯な想いも見え。
テント張るか? とドラコにツッコみながら、ブラウンさん(笑)やドラコの世界に思いを馳せ。増えたチッペンデールに吹き出し……番外を読みに行きたい衝動を抑えて、アルビーの苦悩を我がことのように、恨めしくコウを見つめています(笑)。
やはり、好きです、この作品。
追記
どうぞお役立てください。
夜4 証明は一段落とされ → 照明は一段落とされ
夜5と夜6に同一内容が投稿されています。
第二章ショーン きみの見方だ → きみの味方だ
「霧のはし」に続いて、こちらにもご感想をくださりありがとうございます!
じれったい、そうなのですね。この二人、どちらも臆病だからかな。逆に私には、竹比古さんの強烈に真っ直ぐなキャラたちがとても新鮮に映ります。自分に正直と言いますか。
なかなか屈折したアルビーですが、彼の苦悩に寄り添ってくださりありがとうございます。最後まで読まれたときにも、好きと言っていただけるかどうか。すみません、と先に謝っておいてもいいでしょうか?
それでもこうして読んでいただけたことで、書くためのエネルギーを頂けました。アルもコウも作者にとって大事な子たちなので、最後まで見届けられるように自分を整えて頑張ります。
そして誤字報告、毎回とんでもないですね…。
何度もお手数をおかけして申し訳ありません。ありがとうございます!
私の読解力では、アルの複雑さを全て理解するのは難しかったですが、アルビー視点の話を読んでからまたコウ視点の話を読み返すと、1回目に読んだ時とはまた違った感情を抱いたりして、何度も今作と前作を行き来してしまいました。
とても面白いお話でした。
最後までお読み下さり、ご感想下さりありがとうございます。
アルの複雑さ、充分に読み解き表現できていなかったと反省しきりです。作者の至らなさからくる難解さにもかかわらず、前作ともども丁寧に読みこんで下さったことを教えていただけて、本当に報われました。
読むことで何か発見があり、日常で得るのとはまた違った感情を味わっていただけていたらいいな、と願ってやみません。
端整な描写ですね。
ありがとうございます。感想をいただけてとても嬉しいです。