その刃は全てを切り裂く。

 猛暑の夏、教会の中庭に訪れた日向葵は、目に包帯を巻いた幼馴染・園田和子と再会する。彼女は二日前から学校を休んでおり、異様な雰囲気を漂わせていた。中庭で交わされる言葉の中で、園田和子は包帯の下に潜む“深淵”のような両目を明かす。それはこの世のものとは思えない、闇そのものであった。
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