琥珀硝子の調律師 ~嘘と違約が煤になる街で、捨てられた「訳あり遺物」から極上の奇跡を精製します~
言葉にした「約束」が物理的な結晶【言霊硝子(ことだまガラス)】として形を成す世界。
守られた誓いは黄金色の『琥珀硝子』となって街を照らす燃料となり、破られた嘘や裏切りは黒い『違約煤(いやくばい)』となって道具や建物を蝕む呪いとなる。
運河の商業都市ラピス・ヴェネの路地裏で、小さな清掃工房を営む青年ロア・ヴェール。彼には派手な攻撃魔法も剣の才もないが、一本の共鳴音叉(おんさ)で黒く煤けたガラスを叩き、その中に閉じ込められた「本当の約束の残響」を聴き取る稀有な耳を持っていた。
ある日、傲慢な大商会から「呪われたゴミ」として二束三文で押し付けられた黒煤まみれの古い懐中時計。ロアがその煤を調律して剥がしたとき、中から現れたのは百年前に封印された「文字喰いフクロウ」の精霊少女と、都市の勢力図を根底から覆す莫大な『特級琥珀』だった――!
訳ありのガラクタを買い取り、隠された真実を解き明かして極上の工芸品へと生まれ変わらせる、痛快×ほっこり職人ファンタジー!
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