『同期のくせに、キスがうまい』
営業部の会社員・高瀬律、27歳。入社以来のライバルは、同じ部署の同期・桐谷蓮。仕事はできるし、愛想もいい。そのうえ、律が困ったときだけ妙に察しがいいのが、いちばん腹立たしい。
ある夜、失恋した律は、残業帰りの桐谷に愚痴をこぼしてしまう。
「俺だって、恋人に甘やかされるくらいしてみたかった」
すると桐谷は、いつもの軽口をやめて言った。
「……それ、俺が立候補してもいい?」
冗談だと思っていたのに、確かめるように触れたキスは、悔しいほど優しかった。
翌朝、会社ではいつもどおり張り合ってくるくせに、二人きりになると律の返事を待つ桐谷。忘れたふりをしたい律も、その唇をつい目で追ってしまう。
そんな二人が、大型案件の共同担当に。仕事で組むほど、桐谷が自分をずっと見ていたことに気づいていく律。しかし、案件の成功がどちらか一人の昇進につながると知り——。
仕事では負けたくない。でも、あいつの特別にはなりたい。
同期から恋人へ、素直になれない二人のじれ甘オフィスラブ。
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