女子少尉イルゼの兵站
戦争は5年目に入った。
弾も、パンも、馬の飼い葉も、駅の倉庫には溢れている。足りないのは、前線までの42キロだけだった。
19歳の女子少尉、イルゼ・ブランケ。士官学校計理科の第1期生で、着任早々、冬季攻勢の計画を計算して告げる。
「6日目に、弾が尽きます」
作戦参謀は笑い、軍団は止まらない。
それでも彼女は、倉庫の在庫を通貨にして、廃線を取り戻す。雪の中に、鉄道を敷き始める。
勝利は、数えられない。
数えられるのは、届いたものだけだ。
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