翼がないと分かった僕は地面をひた走る
先輩が飛んだ。
容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能。生徒会長をしており親は社長でその後継ぎ息子。そんな誰もが羨む先輩が、休日の昼前の学校で放送室から飛んだ。
遺書も無かったので様々な憶測が交わされたが、その声は誰しもが悲しんでいるように聞こえた。そこまで接点が無かった僕でさえ、途方に暮れるくらいの衝撃だった。
ある日のこと、亡くなった先輩から僕宛に手紙が届く。中に入っていたのは三枚の手紙。そこに記された三名の人物。
どうやら僕は、ここに書かれた見ず知らずの三人に会わないといけないらしい。
もしかすると、先輩が「飛んだ」理由が分かるかも知れない。
僕は手紙に書いてある人物を訪ねることにした。
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