白い結婚を終えて自由に生きてまいります

––アロルド、私は貴方が結婚初日に告げた言葉を今でも覚えている。
 忘れもしない、あの時貴方は確かにこう言った。 

「初めに言っておく、俺達の婚姻関係は白い結婚として……この関係は三年間のみとする」

「白い結婚ですか?」

「実は俺には……他に愛する女性がいる」
 
それは「公爵家の令嬢との問題」を理由に、三年間だけの白い結婚を強いるもの。
私の意思を無視して三家が取り決めたものであったが、私は冷静に合意を決めた
――それは自由を得るため、そして『私自身の秘密を隠すため』の計算でもあった。

ところが、三年の終わりが近づいたとき、アロルドは突然告白する。「この三年間で君しか見えなくなった。白い結婚の約束をなかったことにしてくれ」と。

「セシーリア、頼む……どうか、どうか白い結婚の合意を無かった事にしてくれ」

アロルド、貴方は何を言い出すの?
なにを言っているか、分かっているの?

「俺には君しかいないと、この三年間で分かったんだ」

私の答えは決まっていた。
受け入れられるはずがない。 
自由のため、私の秘密を守るため、貴方の戯言に付き合う気はなかった。



   ◇◇◇

設定はゆるめです。
とても強い主人公が自由に暮らすお話となります。

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