妹の代わりに舞踏会へ出た私は、「君を探していた」と王太子に告げられる
伯爵家の前妻の娘であるクラリスは、継母と異母妹に遠慮しながら暮らしていた。
「クラリスは聞き分けが良いもの」
そう言われるたびに、欲しいものも、行きたい場所も、少しずつ諦めてきた。
ある日、体調を崩した妹の代わりとして、急遽王城の舞踏会へ出席することになる。
灰色の古いドレスを纏い、誰にも期待されないまま訪れた舞踏会。
けれど王太子アルベルトは、彼女を見るなり目を見開いた。
「――やっと見つけた」
それは幼い頃、一度だけ出会い、ずっと探し続けていた少女への言葉だった。
誰にも愛されていないと思っていた灰かぶり令嬢は、その夜から王太子に溺愛され始める。
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