国王様の退位後は冒険者です

 エイマール王国の国王″クリストフ″は無事、息子の戴冠式を終え、四十年ほどの国政というステージから降りることになる。
 王子……次期国王は聡明で、また国も安泰だと国民も大層喜んでいた。もちろんクリストフもそう確信していた。

 ――だが、クリストフにはもう一つの顔があった。彼は日本からこの世界に転生してきた者だったのだ。

 「俺の四十年……今から取り戻せるか……?」

 転生先は王家で何一つ不自由なく暮らせたものの、魔王は討伐された後で、王家の帝王学は厳しく、遊んでいる暇などなく、転生したのにその醍醐味を何一つ味わうことなくおっさんになってしまったのだ!

 これはそんな彼が国王を退位した後、世界を適当にぶらつく冒険譚である。


 ※エイプリールフール用の一話完結物語です! 続かないのでご注意を!
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