左腕に十九の聖痕を持つ聖女 〜ただの蚊刺されです〜
異世界に降り立った最初の夜、左腕だけ草むらから出ていた。
結果――十九箇所。
「蚊を滅ぼす力を寄越せ」
「無理です。世界の均衡が崩れます」
神に拒否されたアラフィフの一般女性・アヤは、仕方なく自力で蚊を減らすことにした。
排水路を掃除し、水溜まりをなくし、蚊帳を作り、網戸を張る。
ただ二度と刺されたくない。
本当に、それだけだった。
ところが――。
「聖女様! 今年は熱病で寝込む者がほとんどおりません!」
「……そりゃ良かった」
蚊への私怨から始まった、ごく普通のおばちゃんの異世界衛生革命。
なお本人は最後まで聖女になるつもりはありません。
2026年8月9日に「小説家になろう」へ掲載した作品の転載です。
結果――十九箇所。
「蚊を滅ぼす力を寄越せ」
「無理です。世界の均衡が崩れます」
神に拒否されたアラフィフの一般女性・アヤは、仕方なく自力で蚊を減らすことにした。
排水路を掃除し、水溜まりをなくし、蚊帳を作り、網戸を張る。
ただ二度と刺されたくない。
本当に、それだけだった。
ところが――。
「聖女様! 今年は熱病で寝込む者がほとんどおりません!」
「……そりゃ良かった」
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2026/8/17 追記
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