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フロイライン

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診察を終えた優里と花音は、電車に乗り花音の住むワンルームマンションに向かった。

学生らしく部屋には机、パソコンなどが置いてあり、他は女子らしいシンプルでいて要所を可愛くまとめていた。


「良いお部屋ですね」

優里は座って周りを見ながら花音に言った。

「狭いでしょ。
貧乏学生にはこれが限界かな。
それと、可愛らしさのない部屋っていうのは自覚があるのよ。
この辺は男だったときの心象が抜けてない証拠だね。」

花音は優里に紅茶を差し出しながら、笑って言った。

それから二人は女子トークで大いに盛り上がり、優里の心も久しぶりに晴々としたものになっていった。


話が尽きる事ない二人だったが、花音が少し考えるような素振りを見せ、ちょっとした間が出来た。

「花音さん、どうしたんですか?」

様子にすぐに気づいた優里はすかさず質問した。

花音は一瞬、どうしようか躊躇するような感じだったが、意を決したように話を続けた。

「優里ちゃん、実はね
ワタシ、彼氏が出来たんだ。」

「えーっ!
スゴイじゃないですか!!」

「その事で少し悩む事があってね」

「悩む事?」

「うん、もちろん相手は元々ワタシが男で、手術を受けてこうなったって事も知ってて、それを理解してくれた上で、付き合おうって。」

「へえ、良い人ですね」

「うん

でもね、付き合っていくうちにさあ、する事になるかもしれないじゃん、エッチを」

「あ、そうですね」

「ワタシのここって、本当に他の女性と比べてちゃんとしてるのかなあって、最近すごく不安に思うようになってきたんだ。
それに、男の人とできるのかなって」

「たしかに…」


「優里ちゃん、本当に本当に申し訳ないんだけど、優里ちゃんのを見せてくれない?
ワタシのも見せるから。」

優里は花音の頼みに一瞬たじろいだが、あまりにも切実だという事が表情から見て取れたので、すぐに頷いた。

「いいですよ。
ワタシも気になってたんです。」

優里の言葉にホッとした花音は感謝し、同士の存在を心強く感じた。



その後、二人は下半身を露出させ、互いに見せ合いっこをした。

「へえ、やっぱりビミョーに違うんだね、同じ病院で手術をしてもらっても。」

優里の女性器を見つめながら、花音は感心してつぶやくように言った。

「そうですね。なんかちょっとした違いですけど…」

優里も恥ずかしがりながらも、興味津々で花音のものをまじまじと見つめたのだった。


「優里ちゃん、オナニーはしてる?」

「えっ、してない、してない
してません」

花音のいきなりの質問に、優里はびっくりして首を大きく横に振って否定した。
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