救済のレクイエム ―俺の剣は、偽りの光の下で―
「魔王は次元の壁を穿ち、いずれ君の世界へも侵攻するだろう。愛する者の未来を守る道は、ただ一つ。勇者として魔王の心臓を貫くことだ」
駆は女神と血の契約を交わし、過去の名を捨て、聖剣を掲げる勇者『カイル』として異世界アスガルドへと降臨する。彼を突き動かすのは、ただ一つ。病室で待つ少女への歪なまでの献身。そのためならば、魔族を何万、何十万と斬り伏せる修羅になることさえ厭わない。
一方、北の最果ての城では、白銀の髪を持つ冷酷な女王『魔王ルナレス』が、人間たちの侵攻に脅かされる魔族の民を救うべく、闇の神の力を振るっていた。
勇者が、愛した者のために、最も残酷な罪を犯すまでの物語。
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