楓は、忘れずに色を変える
祖母の死をきっかけに、十二年ぶりに故郷へ戻った柊谷緋乃。家を整理する中で見つけたのは、祖母が毎年書き続けながら、一度も送ることのなかった「かえで帳」だった。
「帰ってきてほしい。でも、あなたを縛りたくない」
遠慮から届けられなかった言葉と、十二年分の楓の葉。祖母の想いを知った緋乃は、失われた時間と向き合い、古い家に新しい命を与えることを決める。
「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」。
秋に鮮やかに色づき、春にはひっそり小さな花を咲かせる楓が教えてくれるのは、変わることは忘れることではないということ。
祖母と孫、故郷、そして受け継がれる記憶を描いた、静かな再生の物語。
「帰ってきてほしい。でも、あなたを縛りたくない」
遠慮から届けられなかった言葉と、十二年分の楓の葉。祖母の想いを知った緋乃は、失われた時間と向き合い、古い家に新しい命を与えることを決める。
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