廃業した魔女と魔王はお城の下働きに再就職する
☆「もう、嫌になった」と、大魔女のサムは、魔女稼業に見切りをつけると、遠く離れたド田舎の小さな領地のお城に再就職をする。厨房で大量の洗い物と格闘する日々。ある日、新入りの使用人が入ってくるが、そいつはかつて都を震撼させた、「魔王」と呼ばれた魔術師である。やはり殺伐とした毎日に嫌気がさし、第2の人生、ということらしい。
☆イケメン魔王のダートモアは使用人や村娘から人気者。しかし彼がプロポーズしたのはサム。理由は明快で「偽装結婚して世間を欺く必要がある」ということ。なるほど、とサムも納得し、あっさり愛のない結婚をする。城は貧乏だし、仕事に苦労はしつつ、徐々に任される仕事も増えていき、ちょっとやりがいも感じる日々。そして互いに無関心の2人は普通に暮らしていた。しかし2人には唯ひとつ、一致する思いがあった。
――それは、この平和な生活を守り抜く、ということ。
☆中に出てくる料理や、薬草のレシピなどは全て架空のものです。
☆下男など、現代では使われない言葉を一部含みます。
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