夢喰うあやかし 悪食ヒアイ

ゆめはひとの感情を読み取れる。けれど心がわかるわけではなく、流れ込む感情を遮ることもできない。
そのせいで家族はバラバラになり、引き取ってくれた祖母もゆめの大学入学を見届けて亡くなった。
従姉のひかりがルームシェアしてくれるおかげで大学には通えるものの、ゆめに関することでひかりは母親と折り合いが悪くなってしまう。
そのことが心苦しく部屋に居づらさを感じていたゆめは、ある夜ふしぎな男、ヒアイと出会う。
感情が流れ込んでこないヒアイは人間なのか。不審がるゆめにヒアイは獏だと名乗った。

夢を喰う獏だ、と。
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