精霊巫女の天秤 ~少女は箱庭で何を救ったか~
国を救うため、愛するあなたを見殺しにした。それでも世界は滅びた。
精霊の加護によって成り立つ閉鎖国家、エルフレイジュ。外部の血を拒み続けた代償として、国では加護そのものが肉体を蝕む奇病が広がりつつあった。国を救うため、異邦の血を受け入れる決断をした王。しかし、大精霊へ国の行く末を問う儀式の日、十三歳の王太子リュシアンが危篤に陥る。国か、我が子か。王が選んだのは、我が子だった。そして同じ頃、辺境の村では一人の少女が不思議な力に目覚めていた。伝承にのみ残された《精霊の巫女》かもしれない少女――リーフィア。死を待つしかない王太子を救えば、いつか救えたはずの万人を奪うかもしれない。誰を救い、誰を諦めるのか。その最初の選択が、やがて王国を滅びへと導いていくことを、このときはまだ誰も知らなかった。
※カクヨムでも掲載しております。
※フワッとした異世界でフィクションのファンタジーのため、現実世界に実在するものとは異なります
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