ケルベロスの子犬を拾っただけなのに、悪女と呼ばれたので冥界に嫁ぎます
雨の夜、捨てられていた真っ黒な子犬を三匹拾っただけですのに――気づけばわたくし、「闇に魂を売った悪女」ですって?
侯爵令嬢リコリスは、身に覚えのない噂で婚約破棄され、家からも追放。それでも子犬たちを手放さず、森の小屋でもふもふまみれの毎日を送っていた。やがて森に現れたのは、黒衣の美しい青年オベロン。実は子犬たちは冥界の番犬ケルベロスの子で、彼は捜し続けていた冥界の王子だった。
「地上があなたを悪女と呼ぶのなら、冥界はあなたを、妃と呼びましょう」
リコリスが冥界に嫁いだころ、地上では、悪意の噂の出どころが明るみに。けれど、どれほど悔いて捜しても、もう誰も彼女には手が届かない。だって彼女は、地上の地図のどこにもない場所で、世界一幸せになっているのだから。
もふもふ増し増し、悪役は自滅、王子は溺愛。読み口すっきりの悪役令嬢ファンタジー
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