殿下を廃嫡にいたします。理由は、わたくしが嫌いだからですわ
「アンリエット。おまえとの婚約は、本日をもって破棄する」
七年お仕えした婚約者さまに、大広間の真ん中でそう告げられましたの。理由をお尋ねしましたら、「おまえは可愛げがない」。まあ。それは失礼いたしましたわ。
ですからわたくしも、可愛げのないことを申し上げますの。
「では、殿下を廃嫡にいたします」
この国の王は、選定七家の合議で立ちますのよ。そしてわたくしは、その七家のひとつ、グランヴィル侯爵家の当主代理。
「理由をお聞かせ願おうか」
「――理由は、わたくしがあなたを嫌いだから。それだけですわ」
国のためではございません。正義でもございません。私情ですの。
七つの家をひとつずつ訪ね、取引をし、貸しを作り、必要とあらば頭も下げますわ。手も汚れましょう。それでもわたくし、恥じてはおりませんの。
七年お仕えした婚約者さまに、大広間の真ん中でそう告げられましたの。理由をお尋ねしましたら、「おまえは可愛げがない」。まあ。それは失礼いたしましたわ。
ですからわたくしも、可愛げのないことを申し上げますの。
「では、殿下を廃嫡にいたします」
この国の王は、選定七家の合議で立ちますのよ。そしてわたくしは、その七家のひとつ、グランヴィル侯爵家の当主代理。
「理由をお聞かせ願おうか」
「――理由は、わたくしがあなたを嫌いだから。それだけですわ」
国のためではございません。正義でもございません。私情ですの。
七つの家をひとつずつ訪ね、取引をし、貸しを作り、必要とあらば頭も下げますわ。手も汚れましょう。それでもわたくし、恥じてはおりませんの。
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登場人物、みんなが潔い。
長編にしてもいいようなストーリーをアンリエットの立ち回りのみで仕上げた作者さんのセンスが素敵でした。
美しい演説に泣いた人たちにとってそれが嘘にならないように。そのことを責めずに「あれは美しい演説でしたわね」と言えるアンリエット、でも、王太子は嫌い。どちらも心からの言葉なんだろうな。だから、読んでる私の胸もつく。
おもしろかったです!
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何だか胸が一杯になりました。
見かけと綺麗事だけをいう人の後始末ばかりをする……それは疲れるでしょう。
(余力のある公爵家だからこそ出来た事でしょうが
人生ずっとその人に付添って後始末ばかりしていたら~?
と、思うとぞっとします。やっていられません。
とても楽しく読ませて頂きました。有難うございました。
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ここから、選定七家の調略の物語が始まるのでしょう。ここには王家が王太子しか出てきませんが、他にはどんな王族の方々がお見えでしょうか。今の王についてと、王の選定についてを、これからのお話にうまく入れ込んでいただけたら嬉しい。
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【「ですよね!シリーズ」について】
本作は「ですよね!シリーズ」の第1作目です。
◆ シリーズラインナップ
・1作目:『真実の愛は何よりも優先される』と婚約破棄した王子、「ですよね!」と言われる。(※本作)
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