仮面の執事は 公爵令息。孤独な伯爵令嬢は、赤髪の守護者に極上のな甘い熱で溶かされる

「この熱は、執事の仮面を剥いでしまう――。」

「ミラ様。……まだ、夢の続きにいらっしゃいますか?」

フランスの伯爵令嬢ミラ

にとって、五年前から側に控える執事のアークは、世界で唯一心を許せる守護者。

赤髪に、独自の美学で纏う和装。

執事という境界線を守り、常に一歩引いた場所から慈しむように彼女を支えるアークに、ミラは淡い恋心を抱いていた。

しかし、ミラに婚約の話が持ち上がった日、完璧だった執事の仮面が音を立てて崩れ始める。

「……ミラ様。俺の理性を、これ以上試さないでください」

耳元を掠める熱い吐息、和装の襟元から覗く男の独占欲。

ミラが知る由もなかったのは、彼が実はイギリス公爵家の令息であり、自分を独り占めするためにその地位さえ捨てた、狂おしいほどの愛。

これは、完璧な執事が「男」に戻り、極上の熱で溺れさせる、溺愛の物語。
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