【完結】硬派な殿下は婚約者が気になって仕方がない
私は今、王宮の庭園で一人、お茶を頂いている。
婚約者であるイアン・ギルティル第二王子殿下とお茶会をする予定となっているのだが……。
「また、いらっしゃらないのですね……」
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第二王子と婚約してからの3年間、相手にされない婚約者として、すっかり周知されていた。
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方や私はというと、なんの取り柄もない貧乏伯爵家の娘。
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