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-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章五十四節 相変わらずの朝と改名発表!と始まる進軍!…-

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マサツグとフィロが揉めてあれから更に約1~2時間後…そろそろいい時間と

なって来た所で、ゾロゾロと他の面々も今起きて来た様子でやって来る!…

それはシロとシルビィは勿論の事、そこにモツやオリハにアヤ達と言った

具合で!…そしてそこで何かいつもと違う雰囲気のマサツグ達を見つけて行き!…

その雰囲気にこれは何?と…その何か険悪な様子に各々当然の如くへ?と

ばかりに疑問を持つと、当然何があったのか?と問い出す!…一方でその場に

同じく同席しているハクはホクホクとする!…


「…で、これは一体何?…何でヤブとフィロがいがみ合ってるの?…」


「…意見の相違と言うヤツじゃ!!…」


それはいつもの事ながらまずはモツが二人に事情を尋ねて行く!…その際当然

既にその二人の様子に呆れた表情を浮かべて見せると、若干戸惑った様子も

露わにし!…一方でこの時その肝心の二人の様子はと言うと…マサツグは至って

平常心を保って居り、フィロだけが子供の様に膨れて見せ!…何ならマサツグに

対してそっぽを向く様子を見せる始末であり!…感じ的にはフィロが一方的に

怒っている状態!…そしてそのモツの問い掛けに対して、フィロがさもマサツグが

悪い様に返事をすると、更にマサツグへ文句を言う!…


「…わっちは絶対に許さんからな!!…

…マサツグから謝らねばいっそ!!…離婚じゃからな!?…」


「…まず結婚をした覚えが無いんだが?…」


この時もフィロはチラッとマサツグの事をチラ見すると、次にはマサツグからの

謝罪を要求し!…その際いつ結婚をしたのかも分からないが!…一人勝手に

深刻化させて離婚!と…さも夫婦喧嘩の様なそんな態度を取って見せると、

そんなフィロに対してマサツグも呆れた具合にツッコミを入れる!…冷静に

結婚自体を否定する!…さてそうしてマサツグとフィロが勝手に二人で揉めて

居ると、一方でハクの様子に気が付いたシロがチラッとハクに視線を向け!…


「…ッ!…あれ?……なんだか嬉しそうですね?」


__ッ!……ッ…


その際そのホクホクと嬉しそうにするハクの様子にシロもなんだか嬉しくなり、

一体何がそこまで?と…何ならその嬉しそうにするハクに何があったのか?が

気になり始め!…この時当然ながらまだハクの名前に変わった事をシロは知らず!…

いつも通りにハクの事をハティと呼んで!…その嬉しそうにする理由を嬉々として

尋ねて行くと、ハクもここでピクッと反応!…すると次にはそのハティ呼びを

否定する!…


「…お姉様?…!…」


「ッ!…え?…」


因みにこの時そのハティ呼びをされた所でハクは怒る様子を見せない!…

寧ろそれをきっかけとした様子で何か嬉々とした!…含みの有る笑みを浮かべて

見せ!…ハティ呼びを否定した所でスッとシロに胸を張ると、シロも突如否定を

された事に!…何ならハクに胸を張られている事にも戸惑って見せる!…

そしてただ理解が出来ない様子でシロが困惑の言葉も漏らして居ると、ハクは

満を持して自身の新しい名前を口に!…


「ハティは!…ッ!…うぅん!!…

!…今日から[ハク]なのです!!」


と言うが思わず自身でもハティと真名の方を口に!…しかし直ぐに気が付いた

様子でハッ!として訂正をし出し!…その際首を左右に振って仕切り直し!…

改めて自身の事をハク!と…シロに堂々と今日からハクと言う名前に変わった事を

告げて行くと、渾身のドヤ顔をしてして見せる!…するとそんなハクの態度に

シロも戸惑う!…それこそまるでハクが可笑しくなった様に感じてしまうと、

とにかく戸惑いの言葉を漏らし!…


「ッ!?…え?…えぇ?…」


__ッ!?…チラッ?…ドヤァ!!…ッ?…ッ??…


と、その様子と言うのは他の面々にも伝わる訳で!…いきなりそんな話しを

し出したハクに!…各々もピクッと反応してそのハクの方へ視線を向けると、

やはりシロと同様に戸惑って見せる!…そしてドヤ顔をするハクを見て

如何言う事か?と悩み出す!…それこそ何かの遊びか?と言った様子で考えるが、

勿論何の遊びかは全く分からず!…と、一方でこの事に気が付いたマサツグも

会話に入り!…ここで改めてハティ改めハクの改名した事を口に!…


「ッ!…あぁ、そうそう!…言い忘れてた!…」


__ッ!…え?……ッ…ボリボリボリボリッ…


それこそ軽いノリでまずは説明を忘れていた事を口にし出すと、そのマサツグの

言葉でまた一同は視線をマサツグの方へ向けて行き!…と、勿論全員が戸惑った

様子でマサツグを凝視!…何なら予め説明しろ!と視線で訴え…戸惑った具合に

各々が揃って言葉を漏らして行くと、一方でマサツグも頭が痒かった様子で徐に

後頭部を掻き毟る!…そして次には雑にハティの名前を改めた事を面々に告げる!…


「今日からこの子はハティ改め!…

[ハク]って呼ぶ事になったから!…皆宜しくな?」


「ッ!?…え?…ちょ!…ハァ?…」


「い、いやいや説明は!?…それに勝手に変えてしまって良いのか!?…

あくまでもその子は女王様から預かって居るだけで!!…」


それは呆気ない程あっさり!…特に詳しい説明もなく!…今日改名した事だけを

面々にサラッと話して行くと、当然この説明に納得が行かない!…と言うより

ただ困惑する事態に発展する!…その際特に驚愕する様子を見せたのはオリハで

あって!…テーブルに片腕を乗せては若干乗り掛かる様にしてマサツグに言葉を!…

一方でその話を聞いてモツは慌て!…勝手に変えてしまって良いのか!?と…

何ならハティはシロみたいに行かない事を口にするが!…


「…とは思うんだぜ?…でも本人たっての希望で…」


「ッ!?…い、いやいやいやいや!!…

それでもだからって!!……えぇ~?…」


この時その問い掛けに対してマサツグも不味い!と感じている様子で

言葉を口に!…その際若干慌てて居り、いや焦って居ると言うか

戸惑って居ると言うか?…とにかくこれも本人たっての希望!と話し、

まるで責任はハクに有る様な!…マサツグ自身如何したら良かったのか

悩んでおり!…今更になってハクに名前を付けた事に後悔をする様な!…

そんな青褪めようを見せて居ると、その言葉にモツも当然更に慌てて

ツッコミを!…しかし当の本人が気に入っている様子である事から更に

否定が出来なくなる!…何なら今更駄目と言って納得出来る様な子供ではなく!…

シロと同じ頑固な一面を持って居り!…と、その事を踏まえてただただ

[えぇ~?」と…言葉を漏らす事しかとにかく出来ず!…一方で名前を付けて

貰った事に!…シロも喜ぶ様なそんな反応を露わにすると、手を叩いて

喜んで見せる!…


__……ッ!!…ッ~~~!!!…パチパチパチパチッ!!…


「おぉ~~!!…これでハティ!!…じゃなかった!…

ハクちゃんもシロと同じです!!…」


それはハティの言葉の意味を理解するのに若干時間を使った様子でシロは

フリーズするのだが、次には如何言う事か?を理解した様子でハッ!と…

となると今度はまるで新しい家族が出来た様にパアァ~!ッと明るくなって

見せ!…それこそ笑みを浮かべて頬を染め!…そしてハクを歓迎するよう

拍手をして!…歓迎の言葉も口にすると、この時当然まだ言い慣れていない

様子でハティ!と…しかし直ぐにハクと言い直して笑って見せる!…

その際如何言う意味かは分からないが、最後にシロと一緒!と言う言葉を

口に!…と、その言葉をシロから聞いてハクもハッ!と…まるで歓喜が

込み上げて来る様に嬉々として!…その感情の分かり難い顔が珍しく!…

ハッキリと喜んでいる事が伺えると、ハクもシロに返事をする!…


「ッ!!…お姉様と同じ!!……ッ~~!!…はいです!!」


 ----------------------------------------------------------------------

「ハク」

「フェンリルの第二皇女」

 Lv.70    「フェンリル」

 HP 5845          TP 655          装備 

 ATK 630      DEF 640+380    武器 素手 

 INT 570     RES 500      頭装 狼毛のセーター
                     
 AGI 675     LUK 220          体装 無し   

                    足装 無し

 MS [拳闘術Lv.12]  [剣術Lv.10]    装飾 母の[命の氷ライフロック]ペンダント

 SS [感知 Lv.9]   [風装 Lv.8]     

    [氷装 Lv.9]   [神速 Lv.10]     

    [反撃 Lv.7]   [絶対嗅覚]

    [忠犬]      [武器精製(氷)]

    [治癒の心]

 EX [鋼の意思]  [覚醒:巫女の目覚め(片翼)]             

           

 [術技]

 カマイタチ  TP 10 真空破  TP 25 疾風爪  TP 25 疾風乱舞 TP 35

 アイスブレス TP 25 氷撃破  TP 25 氷撃爪  TP 35 氷爪連撃 TP 40

 氷風乱撃爪  TP 55 真空撃  TP 50 K・Eキリング・エッジ   TP 70 


 [術技2]

 ヒーリング  TP 25 ヒールハグ  TP 25 Hヒール・ウィンド TP 65


 [EX術技]

 完全無欠の奇跡の治癒の聖域パーフェクト・オブ・リザレクション  TP 500

 -----------------------------------------------------------------------


当然受け入れて貰えた事に感激するよう!…ハクもプルプルと小刻みに震えて

ピーカブーでシロに返事!…一方で大人達は悩んでおり!…これ後でグレイスに

怒られないか?と一抹の不安を感じつつ!…とにかく今日から忙しくなる事を

思い出すと、急いで朝食を摂って行く!…さて全員が食事を終えた所で揃って

ギルドへ向かい歩いて行くと、既に色々と準備がされている様子で賑やかな

雰囲気となっており!…


__…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ッ!…ワイワイ、ガヤガヤ!!…


「おぉ~い!!…戦車の準備は良いかぁ~!!」


「…問題無い!!…いつでも全力で噴かす事が出来るぞぉ~い!!」


まず目に付いたのは綺麗に横一列に整列する戦車の様子で、やはりまだ何処も

事故っては居ない新品ボディの輝きを放ち!…そして丁度整備をしている

真っ最中の様でもあり!…昨日言っていた技術班と思われるドワーフ達が

忙しく!…一台一台丁寧にその戦車の整備に当たって居る光景が見受けられると、

同時に呼び掛け合う声も耳にする!…何とも頼もしい様子を見せて居た!…

因みにその戦車の見た目はと言うとやはりリアルな物寄りの戦車が有るのか?と

思われる所ではあるだが、その見た目は如何にも!…


「…なぁオリハさんや?…」


そこに置いてある戦車の見た目は如何にも某・m○therに出て来る序盤のBOSS

キャラの様な?…或いは某・聖○伝説に出て来る一人乗り用の腕の生えた戦車の様に

見えてしまい!…何なら採掘も可能なのかその手はドリルが装着!…ある意味で

ロマンの塊に溢れ!…その既視感ある戦車にマサツグも困惑した様子でジッと!…

ただ見詰める事しか出来ないで居ると、マサツグだけでない!…その戦車を知って

居る者達が同じく固まる!…そしてマサツグは自身が疲れているのか?と思った所で

ふとオリハに声を掛けて行くと、オリハも困惑している様子でジッと見詰めたまま

返事を口に!…


「…何だい兄さん?…」


「…何か…何か見た事のある様な戦車が幾つか在るんだが?…

あのフラ○キースタイ○2みたいなのや…ワ○ツの戦車みたいなのや…」


まるで見えてはいけないモノを見て居る様な虚無顔でオリハは返事!…

そして珍しく噛み付く様子を見せる事無く!…とにかくオリハもその戦車に対して

反応に困る様なそんな素振りを見せて居ると、マサツグも更に言葉を続ける!…

何なら態々その目の前の戦車を指差して確認をする!…それこそその名前を口に

して自分が付かれて居るだけかどうかを尋ねて行くと、オリハまマサツグと視線を

合わせる事無くこう返事を返し!…


「…それは気が付いたらイケナイ…

或いは気にしたら負けと言う奴なのではと思うが?…」


「……そうかぁ~…気にしたら負けかぁ~…」


と言うのもオリハは目の前の現実を認めようとしない!…何なら気にしちゃ

いけない!と…或いは気にしたら負け!と言ってそっと何も見て居ない様な

そんな反応を露わにすると、そのまま横を抜けてギルドへ向かおうとする!…

するとそんなオリハの言葉にマサツグも思わず納得する!…そして先に行く

オリハに続いてマサツグ達もギルドへ向かって行く最中、やはり気になる様子で

マサツグが心の中でこんな事を!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ッ…


{…やっぱりドワーフが戦車を作るとなるとあんな風になるのかな?…

アレもドワーフが作ってたし……まぁもう一方は…

人間でサメみたいな髪型してたけど?…}


それは駄目だと分かって居ても気にしてしまう!…横を通り抜ける際にやはり

チラッとその戦車の姿を見てしまい!…そしてその見た目から更にドワーフが

手掛ける物は如何してもこうなってしまうのか?と考えると、頭の中で今まで

やって来た別ゲーの知識を持って来る!…何なら仕舞には自身でもその知識に

ツッコミを入れる!…すると次にはそんなマサツグの様子に気が付いたのか、

今度はモツが後ろから声を掛け来て!…


「…ヤブ?…やっぱり気になる感じか?…」


この時モツもマサツグと同じくその戦車の姿が引っ掛かっている様子で!…

モツも確認をする様に言葉を口に!…やはり何か同意が欲しいのか?そんな

戸惑う様な反応を露わにすると、マサツグも声を掛けられた事でピクッ!と…

しかしモツに返事をしない!…その代わりにまるでモツの気持ちも分かる!

とばかりにスッと徐に人差し指を立てて見せると、今度はその人差し指を

自身の口に当てて見せ!…


__ッ!……ッ…スッ…ッ!……


言わずもがなそれは言ってはいけない!と…或いはツッコんではいけない!と

ばかりにマサツグがジェスチャーを見せて行くと、モツもそれに気が付いた

様子でハッ!と…次には暗黙のルールと理解をした様子で黙って後を付いて来る!…

その際本当は互いに色々と言いたい所では有るのだが、とにかくスルーをする様に

各々はギルドの中へと入って行き!…と、そこでは既にミサカ達やハンドレット達が

待っている状態で!…誰かが入って来た事にふと気が付く!…この時振り返り

ギルドに入って来た者達がマサツグ達である事を確認すると、挨拶の言葉を口に

しようとするのだが!…


「…ッ!…あっ!…来たね?…って、如何したの?…」


「…何か喧嘩でもしたのですか?…だとするとこれからに影響が…」


そこで見たマサツグ達の様子と言うのは微妙で有り!…と言うのもマサツグと

オリハとモツは奇妙なモノを見た様な表情をして居て、フィロはご機嫌斜め!

とばかりにプクッと膨れて見せており!…となるとそんな面々の様子に

ミサカ達も疑問を!…それこそ首を傾げて疑問符を浮かべる様な!…とにかく

ミサカが率直に何があったのか?について尋ねて行くと、ハンドレットも

フィロを気にした様子!…この後の進軍に影響が出ないかどうか?を心配し出す!…

するとその問い掛けに対してマサツグも思わず苦笑いをすると、誤魔化す様にして

言葉を口に!…


「ッ!…あぁ~…いや?…大丈夫…だと思うよ?…あ、あはははは…」


「……え?…」×2


当然別に誤魔化す必要はないのだが、何故か本能的に誤魔化してしまい!…

その際も苦笑いでお茶を濁し!…そんなマサツグの反応にミサカも

ハンドレットも揃って戸惑いの言葉を漏らして行くと、当然若干の不安を

覚えてしまう!…となると次には更にこの状態について追及をしようとも

考えて行く!…しかしそんな時間は無い!とばかりに外からドワーフ達が

やって来ると、次には戦車のメンテナンスが終わった様子でその報告をしに!…


「…ふぅ~!…何とかセッティングが間に合ったわい!!…

…全十五機問題なしじゃ!!…いつでも出せるぞぉ~?」


「ッ!…あ、あぁ!…了解!!……本当に大丈夫?…

ここに来て不和をもたらしておじゃんになるなんて嫌だからね?…」


「ッ!…あ、あぁ…善処します…」


あの既視感ある戦車全ての確認を終えた様子で!…既に搭乗者も乗っているのか、

サムズアップで後方を指差し!…いつでも行ける事を口にすると、それを聞いてか

ミサカも返事!…直ぐにでも出発する様子で動きを見せる!…するとその際最後に

何か嫌な予感を感じたのかマサツグにツッコミを入れるよう言葉を口にして行くと、

マサツグもそれを指摘された事で戸惑い!…だがそれでもちゃんとミサカに返事を

して行き!…折角来たのにまたすぐ外に!…またあの山車の様な玉座が置いてある

方に向かい歩き出すと、ここでハンドレットがふと気が付く!…


「……ッ!…

そう言えば今日は何か嬉しい事でもあったんですか?…

何やらワクワクしているようですが?…」


この時ハンドレットが気が付いた事と言うのもシロとハクの事で有り!…

この時まだ名前を付けて貰った事が嬉しいのか、シロとハクは揃ってニッコニコの

笑顔で目を輝かせるそんな反応を見せており!…と、そこへ偶々視線を落とした

ハンドレットがふと気が付き!…その様子が微笑ましく感じられたのか!…

少しでも空気を変えようとシロとハクが上機嫌な理由についてマサツグへ質問を

して行くと、マサツグが答えるよりも先に!…ハクが元気に返事をする!…


「ッ!…ハティは!!…ッ!…ッ~~~!!!…ハクはハクなのです!!」


「ッ!…え?…」


その際ハクはまた自身の事をハティと言って名乗るのだが、直ぐに気が付いた

様子でハクと訂正をして行き!…そして改めて自身がハクである事を手を上げて

堂々と名乗って行き!…しかし当然の事ながら何の事か分からない!…

ハンドレットは戸惑い!…一体如何言う事なのか?と言った具合に言葉を漏らして

その自信満々に受け答えをするハクの事を見詰めて居ると、マサツグが慌てて

事情を説明!…ハクの改名をした事を話し出す!…


「ッ!…あぁ~!…ハクって言うのはハティの事で!…

要は改名をしたんです!…

…如何にも自分専用の名前が欲しかったみたいで…」


まずハクがハティである事を口に!…中身が変わって居ない事をハンドレットへ

説明をすると、簡単に改名をした!と話し…と、その改名をした理由についても

ちゃんと説明をして行き!…その際マサツグ自身も困った様な戸惑った様な!…

身振り手振りも交えてその事をハンドレットに話して行くと、ハンドレットは

その話を聞いて更に戸惑う!…と言うのもやはり説明が簡略過ぎて解釈に困る!…

しかしそれでも次には何とか理解した様子で徐にハッ!として見せると、今度は

納得した表情を浮かべ!…


「ッ!…自分専用?……ッ!…あ、あぁ~!!…そう言う!…

いや成程成程!!…まぁよくある事みたいですからねぇ?…

…親密度が高ければ高い程に!…名前を欲しがる事が有るみたいですよ?…」


それこそちゃんと理解した様子でハンドレットは言葉を口に!…すると納得出来た

様子で笑みを浮かべて軽く何度も頷き!…それは自身でもちゃんと理解出来た事に

安堵する様な…と、そんな反応を露わにしつつ!…次にはマサツグへ困惑する

必要は無い!と…マサツグへそれが如何言う事なのか?を説明し出すと、これも

一種のイベントである様に語り続ける!…何ならハクとの親密度が高い事についても

触れて行く!…そしてマサツグがハクとの親密度が高い事も認識すると、次には

スッとハンドレットが視線を落とし!…


__…スッ…スッ…ッ!…


「…では…改めて宜しく願いしますね、ハク殿!…」


「ッ!!…ッ~~~!!…はいです!!…」


それはハクと目線を合わせる様に!…その巨体を折り畳んでしゃがんで行き!…

スッと手を差し出し笑顔でハクに握手を求めるそんな素振りを見せて行くと、

ハクもちゃんとハクと呼ばれた事でハッ!と…目を見開いた後、キラキラと

輝きを露わにする!…そしてまるで一人前の人として扱われた様なそんな気分に

なって行くと、歓喜に震えながらそのハンドレットの手を握って握手を交わし!…

その際人一倍ハンドレットに返事をして見せ!…一方で握手をして貰えた事で

ハンドレットも笑顔!…何かハクと仲良くなれた様な!…そんな気分で心が

ホッコリとなって行くと、そこへフェルがじぃ~!っと羨ましそうに!…

嫉妬めいた視線を向けて見せる!…


__…ジィ~~!!!…ギリギリギリギリ!!…


まるで怨念と化す様に壁の端からチラッとだけ顔半分を覗かせて行くと、

歯を食い縛りながら血涙を流し!…何ならその手を掛けている壁にも

異変が見られ!…と言うのもかなり力が入っている様子でミシミシ!と

音が聞こえる始末!…それはヒビまでは入っていないが不穏で有り!…

誰もがその存在に気付くであろう様子を見せて居ると、当然次には

ハンドレットもハッとした様子で振り向き気付く!…そして呆れた様子で

フェルの事を呼んで見せる!…


「ッ!!…フェ、フェルさん!…」


「うぅ~らぁ~めぇ~しぃ~やぁ~!!…」


「…ただ握手を交わして居ただけでしょうに!…」


宛らそこで何をして居る?とばかりに戸惑い混じりに漏らして行くと、フェルも

フェルでそんな呆れるハンドレットに対して未だジッと視線を向ける始末であり!…

その際一切態度を変える事無く怨嗟の言葉を口にして見せ!…何なら未だハクと

握手をし続ける様子に現在進行形でメラメラ!…嫉妬心バリバリで自分も~!!と

視線で願望を訴える様子を見せるのだが、ハクは未だハンドレットと握手中!…

余程嬉しかったのか放そうとしない!…さてそうしてフェルが怨嗟に塗れて焦がれて

居ると、ハンドレットも更にツッコミを入れる事になって行き!…と、そんな事を

やっている間にも時間となり!…魔王連合軍はスノーピースを離れて進撃!…

まずは一つ目となる城塞都市に向かい進み出すと、今度は違う所で嫉妬心が!…


__ムッスウゥゥ~~~~~!!!…


「やぁん、マサツグ?♥…愛して居るにありんすぅ~♥」


と言うのもそれはマサツグの座る玉座にて起きてしまう!…きっかけはフィロが

一向に機嫌を直そうとしない事から、するとマサツグが仕方ない!と言った様子で

フィロを膝に乗せる事を決め!…その際魔王の演技をしなくてはいけない事から

魔王化も発動!…すると如何だろう?…マサツグが魔王化すると言う事はフィロが

元の姿に戻ると言う事で!…結果フィロは大人の姿でマサツグとイチャイチャ出来て

しまう事に!…となるとフィロとしてもこの機を逃さず!…それこそ見せつける様に

マサツグとイチャイチャし始めると、今度はシロとハクがブッ!と膨れる!…

納得行かない!とばかりに不機嫌になる!…因み状況としてはマサツグの座っている

所にフィロがさもお姫様抱っこをして貰う様に腰掛けると、両腕をマサツグの首に

回してフェロモンムンムンに誘惑しており!…


「んん~♥…マサツグや?♥…

久しぶりに触れるわっちの身体は如何でありんすか?♥…

あのお子様体型に無い柔らかな感触が♥…

たわわに実ったいい匂いがするでありんしょう?♥…

これも皆全て!…全てマサツグが好きにしていいんでありんすよ?♥…

さぁ…わっちと一緒に極楽浄土に♥…」


「……はあぁ~…頭が痛ぇ~…」


この時自身の武器を余す事無くフルに活用!…抱き付いては胸元をチラチラと

強調させて見せ!…或いは裾から見える太腿をこれまたチラリッ!と見える様に

足を組むと、ワザと開けさせては劣情を誘い!…更には匂いでも誘惑をして行き!…

オマケとばかりにプルンとした唇で愛を囁く!…が、マサツグは一斉靡かず

呆れて居り!…と言うよりも疲れた様子!…頭を抱える様なそんな反応を見せて

居ると、その様子にミサカとハンドレットも思わず同情!…ただ何も言わずに

気まずい雰囲気になってしまう!…因みにモツは既に諦めている様子で、気配を

隠して空気になりきり!…


__キュラキュラキュラキュラッ!!!…


ただ進軍するに合わせて付いて来る戦車を見詰めており!…ちゃんと動いて

いる事に思わず感心!…まるでチョ○Qを見て居る様な気分になって行くと、

思わず楽しくなってしまう!…因みにいきなり襲われても大丈夫な様に

その玉座の周りをドワーフ達の戦車が並行しており、慣れた様子で乱れぬ陣を

形成して見せ!…と、更には上空を竜騎士部隊が守りを固め!…それもただ

守るだけに終わらず!…天の目となって更に哨戒の役割を担って行くと、

全方位をカバー!…その際見事な並列飛行も披露する!…そして雪が降る中

その他騎士達や剣士達も歩いて移動をするのだが、不思議な事にそんな彼らは

一切寒そうにはして見せず!…


__ザッ!!…ザッ!!…ザッ!!…ザッ!!…


「…ッ!…そう言えば何で?…

幾ら着込んで歩いているとは言え…やっぱり寒いんじゃ?…」


まるで本当に魔物達の如く歩き続け!…と、そんな彼らの様子を見てふと…

マサツグが疑問を持った様子でその事について漏らして行くと、次には

その言葉にミサカがピクッ!と反応…それこそこの空気を入れ替えたい

様子で返事をする!…その際そのマサツグの問い掛けに対してまた更に

嬉々とした様子も見せて行くと、嬉しそうにその事についてこう語り始め!…


「ッ!…おっ!…アレに気になっちゃった感じかい!?」


「ッ!?…え?…急に如何して…」


まずはそれこそ待ってました!とばかりにミサカは食い付い様を露わに!…

その際フィロとの間に無理やり割って入り!…嬉々とした様子でその事を

説明しようとすると、そんなミサカの食い付き様にマサツグは戸惑う!…

フィロも驚いた様子で思わず仰け反る!…しかしだからと言ってミサカは

退く事無くズズイと更にマサツグへ迫って行くと、その質問に答えるよう

何をしてあるのかを語り始め!…


「アレにはちょっと仕掛けがあってね?…

言うなれば彼らが着ている防具を!…

暖房器具にする呪印を施して有るのさ!!…

…これは私達のクランが発明した偉大なる発明の一つで!!…etcetc…」


「…あぁ~…そう言えばそうでしたね?…」


と、まるで長年の研究成果を話すようミサカはとにかく饒舌に!…捲し立てる様に

怒涛の説明をし始め!…マサツグ達をえぇ!?と引かせる程に圧倒すると、もはや

説明を聞く所ではなくなってしまう!…するとそんな様子を見てハンドレットも

ふと思い出した様なそんな反応を露わにする!…その際苦笑いをしながらポソッと

言葉を零して見せて行くと、今度はモツが興味を持った様子で反応をして見せ!…


「ッ!…え?…」


「[nightmare]には確かそう言った技術部門が有って…

聞かれるとその事を嬉々として語りたくなってしまう人達が居るとか…

…ミサカさんも恐らくそう言う人なんでしょうね?…」


「…あぁ~…」


するとそんなモツの反応に気が付いたのか?…ハンドレットは如何言う事か?を

説明し出し!…ミサカもそう言う研究が好きな人では無いのか?と続けて話しを

して行くと、モツの方に振り返って苦笑い!…するとモツも納得した様子で言葉を

零す!…その際チラッとマサツグ達の方を見るとまだまだ説明が続きそうな様子を

見せており!…モツもそれを見て助けられない!と…やはり諦めてスッと視線を

逸らして行くと、動く戦車を見詰める!…やはり興味を持った視線を向けるので

あった!…

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