精霊の灯火(ともしび)
この国は精霊に満ちていますが、彼ら精霊の姿が実際に見えて、共に語らうことができる人間は多くありません。
そんな希少能力を持つのが、僕、〈精霊の加護持ち〉なんです。
精霊はいつも僕を助けてくれます。
深い森の中や洞窟の中、あるいはダンジョン奥深くなど、暗闇の中を進むとき、精霊は、それぞれに固有の色に光り輝き、僕のような〈精霊の加護持ち〉を誘導してくれるのです。
ある日、ダンジョンの奥深くに潜った冒険者パーティーに食糧を届ける依頼がきました。
ですが、今回潜るダンジョンには、馴染みの精霊の気配が無く、不安になりました。
ところが、心細くなったとき、ポワッと灯りが二つつきました。
僕は胸を撫で下ろし、やっぱり、僕は〈精霊の加護持ち〉なんだ、行く先々で、そこを棲家にする精霊が助けてくれる、と安堵しました。
そして、彼ら精霊と気軽に雑談しながらダンジョンを潜って行ったのですが、思わぬ罠がーー。
※他サイトでも掲載しています。
小説家になろうでは、ホラー短編作品集『あなたへ贈る異世界への招待。ただし、片道切符。あなたは行きますか?』の1作品 として掲載しています。
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