ロスト・エンド・ピリオド
人類を殺戮する巨大生物《アンノウン》が闊歩する時代において、それらに唯一有効なダメージを与えられるエネルギー《マナ》を操り戦う戦士たちがいた。《バスター》と呼ばれる彼らは、化け物と蔑まれながらも特区ミカワ防衛の要としてアンノウンと戦う日々を送っていた。
バスター部隊の一人であるリョウは、アンノウンに妹と愛犬を殺された過去から他人との繋がりを拒み、周囲から孤立していた。しかしナツキという少女を保護し、彼女と彼女のペットロボット:エイトと関わるうちに、リョウの心は少しずつ変化していく。そして二人の交流は、バスター部隊の停滞していた毎日をも動かしていく。
「男なら女の一人くらい、てめえの力で幸せにしてみせろ!!」
憤り、吠える者。
(――守るよ。僕が、必ず守るから)
愛する人のために、戦う者。
みんな生きていた。笑っていた。
「自分の体は一つ。使える手は二つ。その範囲で守れるものなんか、たかが知れているんだよ」
守るために、決断を下す者。
「たった一人の家族だから!! 私が命がけで止めてみせる!!」
その決断を、否定する者。
傷ついても、それでもみんな生きていた。
「今度は、俺が手を伸ばすから」
「だから繋いでくれ。もう一度、手を!」
想いは交錯し、そして重なる。
「生きよう。生きて、幸せを見つけに行こう」
※公募用に以前書いた作品を、投稿にあたり手直ししたものになります。
バスター部隊の一人であるリョウは、アンノウンに妹と愛犬を殺された過去から他人との繋がりを拒み、周囲から孤立していた。しかしナツキという少女を保護し、彼女と彼女のペットロボット:エイトと関わるうちに、リョウの心は少しずつ変化していく。そして二人の交流は、バスター部隊の停滞していた毎日をも動かしていく。
「男なら女の一人くらい、てめえの力で幸せにしてみせろ!!」
憤り、吠える者。
(――守るよ。僕が、必ず守るから)
愛する人のために、戦う者。
みんな生きていた。笑っていた。
「自分の体は一つ。使える手は二つ。その範囲で守れるものなんか、たかが知れているんだよ」
守るために、決断を下す者。
「たった一人の家族だから!! 私が命がけで止めてみせる!!」
その決断を、否定する者。
傷ついても、それでもみんな生きていた。
「今度は、俺が手を伸ばすから」
「だから繋いでくれ。もう一度、手を!」
想いは交錯し、そして重なる。
「生きよう。生きて、幸せを見つけに行こう」
※公募用に以前書いた作品を、投稿にあたり手直ししたものになります。
あなたにおすすめの小説
勇者に手柄を奪われたので、魔王討伐の報告会で質問を三つだけしました
「お前の名前を出すと、英雄譚が分かりにくくなるんだ」
魔王討伐の作戦士アルレンは、勇者に自分と仲間の功績を奪われた。
口止め料を拒み、向かったのは王の前で開かれる報告会。
「第一結界を、なぜ夜明けまで破らなかったのですか」
三つの質問と、討伐前から残る記録。
華々しい武勇伝の裏で、誰が何をしたのか。
英雄の嘘を暴き、仕事と名前を取り戻す逆転ファンタジー。
終わりにします
「終わりにします」
その言葉とともに、侯爵令嬢シルヴィアは毒を飲んだ。
婚約者は妹を選び、父は妹だけを信じた。
誰にも必要とされなかった人生を終えたはずなのに、目を覚ますと三か月前へと時間は巻き戻っていた。
もう、誰かに愛されるためだけに生きるのはやめよう。
そう決めた彼女は、静かに運命を書き換えていく。
これは、一度死んだ少女が、自分自身の人生を取り戻すための物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
娘を毒殺された日、夫は愛人と踊っていた――聖女と呼ばれた私は、王家を静かに崩壊させる
異世界に転移し、“聖女”として王太子ジークフリートに嫁がされたフェリシア。
愛のない結婚の中で、唯一の救いは娘シャルロットだった。
しかし五歳の娘は、父から贈られたネックレスによって毒殺される。
娘が死んだ日。
王宮では祝賀会が開かれ、夫は愛人と踊っていた。
誰も娘の死を悲しまない世界で、ただ一人涙を流したのは、第八王子リュカだけだった。
やがてフェリシアは知る。
“聖女は子を産んではならない”という王家の禁忌と、娘の死の裏にある政治的思惑を。
――これは、娘を奪われた聖女が、王家を静かに崩壊へ導いていく物語。
上司、快楽に沈むまで
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。