黒き少女の旅立ち――“幸せ”を夢見て
十五年前、神殿が運営する孤児院の前に、大量の金貨とともに捨てられた赤子がいた。
——黒きを虐げし者には、黒き罰が与えられるだろう。
負の象徴とも言われている“黒”を纏い、生みの親に捨てられたアイラは、孤立しながらも「強さ」を求め、己を律する。
「自分たちでやったことの後始末は、自分たちでしないと」
それは“黒き罰”なのか。
「やっぱりお前は強いな」
それとも、アイラの強さなのか。
「いって、きます」
恩師の言葉を胸に生きるアイラの、初めての旅立ち。
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