いま、ひとたび
戦の世に散った国主・烏山真隆(からすやまさねたか)と、その小姓であった丹上光秋(たんじょうみつあき)。
真隆を慕っていた光秋は、次の生があるならば再び真隆の傍に居たいと強く願う。
時は流れ数百年後の現代。
光秋は、丹河秋(たんがあき)として世に生を受けていた。
秋は光秋の記憶を夢に見る上、現世には居ない真隆への強い思慕の情を抱えたまま、歳を重ねていた。
そして高校生となった秋は、光秋がかけた願いと、避けられぬ運命に直面していく——。
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