どうしようもない貴方が好きだった
私が知っている彼は、名前とは正反対の人だった。
長めの髪はボサボサで無精髭を生やし、スウェットの上下を着て仕事も碌に行かないような、酒好きで私にお金の無心をするようなクズで不埒でだらしない格好の紐男。不思議とタバコは吸わなかったけど、常にパソコンとタブレットみたなのを弄っていて、ゲームかなにかをしていた。
でも、私が出張から帰ってきたら、彼は消えていた――彼が持ってきた荷物の全てを持って。
そして一年半後、買い物に出た先で彼を見かけた。
その視線の先にいる彼は短く切りそろえた髪をジェルか何かでなでつけ、高級そうなスーツとネクタイを着こなし、眼鏡をかけた素敵な男性だった。そんな優しそうな、幸せそうな笑顔すら私に向けられたことはない。
胸が締め付けられて、つらかった。だから私は――。
どうしようもない男とそんな男が好きな彼女の話。
長めの髪はボサボサで無精髭を生やし、スウェットの上下を着て仕事も碌に行かないような、酒好きで私にお金の無心をするようなクズで不埒でだらしない格好の紐男。不思議とタバコは吸わなかったけど、常にパソコンとタブレットみたなのを弄っていて、ゲームかなにかをしていた。
でも、私が出張から帰ってきたら、彼は消えていた――彼が持ってきた荷物の全てを持って。
そして一年半後、買い物に出た先で彼を見かけた。
その視線の先にいる彼は短く切りそろえた髪をジェルか何かでなでつけ、高級そうなスーツとネクタイを着こなし、眼鏡をかけた素敵な男性だった。そんな優しそうな、幸せそうな笑顔すら私に向けられたことはない。
胸が締め付けられて、つらかった。だから私は――。
どうしようもない男とそんな男が好きな彼女の話。
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誠志郎が姉の風香に彼氏ができた頃、荒れて仕事に打ち込んでいた理由が気になります。
涼香が勉強会から離れた時に思いに気付いたということは、涼香が学生(中学?高校?)の頃だと思うので荒れていた理由は姉の風香や涼香は関係していないと思うのですが・・・
また、寝言で姉の名前を出したのもかなり気になりました。涼香はもともと誠志郎は姉が好きだと思っていたのにさらに寝言まで言われて抱きしめられると、姉のことがまだ好きだと思っても仕方ないですよね。誠志郎、どんな夢見てたんだ・・・
snowflake様
お読みいただき、ありがとうございます。
この話は別サイトの企画参加として書いたもので、文字制限がありました。文字数オーバーとなってしまったのでそこの部分を削ったのですが、そのあたりのメモが見つからず、今必死こいて探しています。
見つかったら番外編として投稿しますので、それまでお待ちいただければと思います。
ありがとうございました。
なかなかの濃さでした。電車のなかで読み初めて途中でキョロキョロ www
夜勤明けで眠かったのに一気読みしちゃいました。
それにしてもひどい母親。地獄行きですね。
反対にすずちゃんが幸せになって良かった。少し、幸せ太りできたら良いかも。彼もさわり心地がさらに良くなって喜ぶでしょww
また新作お待ちします。
らび猫621様
夜勤お疲れ様でした。そんな中お読みいただき、ありがとうございます。
ですね~、幸せ太りできたら誠志郎も触り心地がよくなって喜ぶと思いますwww
ありがとうございました。
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