姫騎士マストダイ
タイタニア王国第二王女エレノアラは、王女という身分でありながら騎士となり、人々を悩ませる悪党や魔物と戦うことを選んだ。
そんな彼女の幼馴染で、平民であるテオは内心不安に感じていた。
エレノアラの腕っぷしの強さは知っている。かつて『呪い子』として虐められていた自分を助けてくれたのは彼女であり、望んだ道であるならば応援したい気持ちはある。
しかしそれ以上にエレノアラという幼馴染は自信過剰で、目立ちたがりで、脇が甘いところが目立つのだ。
ただ遊んでいるだけの時にも、死にそうになっていたことは一度や二度ではない。
結果、そんな悪い予感は当たってしまう。
初陣で彼女は死んでしまったのだ。遅れを取る筈のない相手に不意を突かれて、あっけなくだった。
テオはそれを深く悔いた。
こんなことなら目を離すべきではなかった。不安であるなら自分が動くべきだったと。
「どうかもう一度、もう一度……!! そのチャンスが与えられるなら、僕は何だって……!!」
「……ほう? 言ったな小童」
そう嘆いていたところ、彼の背後に悪霊が現れる。
悪霊はエレノアラの死を回避する手段があると言う。テオは迷うことなくそれに飛びつく。
それが長く険しい――死に戻りの旅の始まりになるとは知らずに。
そんな彼女の幼馴染で、平民であるテオは内心不安に感じていた。
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