龍蝨―りゅうのしらみ―

年の暮れも押し迫ってきたその日、
甲州・躑躅ヶ崎館内の真田源五郎の元に、
二つの知らせが届けられた。

一つは「親しい友」との別れ。
もう一つは、新しい命の誕生。


『せめて来年の間は、何事も起きなければ良いな』

微笑む源五郎は、年が明ければは十八歳となる。



これは、ツンデレな兵部と、わがままな源太郎とに振り回される、源五郎の話――。


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