クピドの虫籠

 背中に蝶の翅が生える奇病、クピド症候群。
 恋をすると翅が落ちるという特殊性から世界一美しい病気と評され、唯一の専門病院である蝶乃宮病院は「クピドの虫籠」と呼ばれていた。
 クピド症候群を発症した村瀬直は、病気によって急変した環境になれず、他の入院患者とも打ち解けられずに居た。そんなある日、同じ入院患者である天野弘樹に誘われて、立入禁止区域にに探検にいくことに。
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