歌えば人を狂わせる「魔性の令嬢」と追放されましたが、北の孤島の公爵様にだけは歌が効きません
歌えば人の心を狂わせる――海の女神セイレーンの血を引く伯爵令嬢ローレライは、「魔性の娘」と呼ばれ、十二年間歌うことを禁じられてきた。
夜会で歌ったという濡れ衣を着せられ、第二王子に婚約を破棄された彼女は、北の孤島ストラーテン島へ追放される。
そこを治めていたのは、戦で耳を傷めた「氷の公爵」ヴィクトール。
「ここでは好きに歌っていい。俺には効かない」
恐る恐る歌った彼女の前で、公爵は本当に平然としていた。
初めて歌を聴いてもらえた喜び。不器用すぎる公爵の、毎朝の贈り物。島の人々の温かさ。
けれど、彼女の歌を王位簒奪に利用しようと、元婚約者の魔の手が迫り――。
「女神の歌は、すでに一人に捧げた心だけは縛れない」
神話が語る、ただ一人狂わない男の秘密とは。
(全23話完結)
※この作品は、外部サイトでも掲載しております。
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