消えた50KB――距離感バグりがちなAIは僕を推理する

「推理します。……あなたは昨日、合コンに行きましたね?」
「……なんで知ってんだよ。」

社内AIはとても優秀。
でも――距離感が、ちょっとだけおかしい。

元・凄腕プログラマーの久遠 湊は、静かに働きたくて総務部へ転職した。
ところが“元エンジニア”という理由で、なぜか社内AIの管理係に。

そんなある日、社内メールが消える小さなトラブルが発生。
バックアップから復元され、すべて解決したかに見えた。
だが――、一部のデータだけが戻っていなかった。

「50 KB、消失してる」

それはたった数通分。
だが、湊は見過ごせなかった。

湊とAIは、ちぐはぐな会話をしながら調査に乗り出すことになる。

日常の中に潜む、ささやかな違和感。
それは、人の感情とAIの最適化がすれ違った結果だった――。

距離感ゼロのAIと不器用な人間。
少し笑えてたまに切ない、日常系ミステリー。

※1章で完結で、完結まで毎日更新予定です
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