ヘルドゥラの神々:漆黒の女王
神は、世界を救うために人を選ぶ。
人は、大切な誰かのために神を利用する。
魂を欠いた娘カルラを救うため、騎士メドゥルは神を宿す禁忌の儀式に手を染めた。
その禁忌が、世界を大きく揺るがすことになるとも知らずに。
領主の子ガルドは、友とその姉、そして世界の行く末を前に、剣を取る者として、守るべきものを選ばねばならなくなる。
正義と祈り、愛と支配がぶつかり合う中で、世界は戦場へと変わっていく。
──人々の想いが交錯する、選択の戦記ファンタジー。
◆ あらすじ ◆
トルイデア領フィレアル城で、騎士団長メドゥルの娘カルラは、城内に侵入した怪物『異形』に襲われ、魂の一部を失ってしまう。以来、彼女は生ける屍のように感情を失い、家族も友も絶望の中で一年を過ごしていた。
娘を救いたい一心のメドゥルは、隣国から招いた魔導士ナルバの進言に従い、禁じられた神器『玉』を用いて魂を補完する儀式を強行する。だがそれは古き神の神意を受け入れる契約でもあり、儀式の成功と引き換えにカルラは紅い瞳を宿す“神意の器”となってしまう。
儀式を止めようとした領主の息子ガルドは、親友ヴァルスの手によって打ち倒され、城を追われる。ヴァルスは姉と父の罪を背負うため城に残り、ガルドは真相を暴くため、二人の部下と老神官を仲間に加え、首府クレストルへ向かうことを決意する。
逃亡の途中、ガルドは双剣使いの傭兵ダインと出会い、共に行動することになるが、各地では人が異形へと変貌する異常事態が発生していた。異形は変異し、人の技と姿を模倣し始めていたのだ。
一方フィレアルでは、カルラを通して古き神の声が語られ、『五つの神器をヘルドゥラの座に集めよ』という神意が示される。同時に、メドゥルはその野心と、娘への執着から後戻りできない道を進み始める。
世界の異変と友の選択、そして神の意志が交錯する中、ガルドは仲間と共に、闇の深まる世界を救い、神意の正体を暴くための旅に出る。だがそれは、人の意思を神々が問う、世界の根幹を揺るがす戦いの始まりでもあった。
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その禁忌が、世界を大きく揺るがすことになるとも知らずに。
領主の子ガルドは、友とその姉、そして世界の行く末を前に、剣を取る者として、守るべきものを選ばねばならなくなる。
正義と祈り、愛と支配がぶつかり合う中で、世界は戦場へと変わっていく。
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