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第四章 別に騙されたとか思ってないし今も変わらず大好きだけど、、、なるべく近寄らないでください(汗)

ぶーたれルティ

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「ルティ」

「なに?」

「ねぇ~ルティ~」

「もーだからなに~」

「、、、怒ってる?」

「オコッテナイヨ」

「怒ってるじゃぁーん!」

だってだってだってだって!!!
ギルがまさかのまさかこの国の第1王子だったなんて!!!

驚きで言葉が出ないのは当たり前だよ!!!


あのままボクはギルに連れ戻され、今は寮内の自室のベットの上

目が覚めた時、ギルがニコニコしてボクを見てたから、ついつい顔を逸らしてしまって、ギルが焦ってる←イマココ


正直どうしようって頭の中がぐるぐるしてる

どうしようって何を?と聞かれると、ボクでも分からないけど、、、

精霊たちが言ってた通り、この世界は小説の中であっても、ボクはボクのまま生きていっていいってわかってる

精霊たちと契約した時点で強制力?みたいなのも多分ないし

そもそも強制力があったら、ボクはギルと仲良くなんてなってなかった

でも、一応メインキャラであるギルが悪役令息のボクと仲良くしていいのか?っていう不安もあって

小説と違うってことは本当にわかってるけど、ボクが悪役令息をしなくても、きっと主人公はギルと仲を深めるんじゃないかな?って思うし

ボクもギルのこと大好きだし、ずっと一緒にいたいけど

でもそれでも、主人公は5属性の精霊と契約した国の超重要人物で、みんなから愛されてて、、、

、、、ん?

あれ?


精霊と契約してるのはボクじゃないか?

??

ということは、、、主人公はいないの?

あれ?どういうこと???

「ねぇギル」

「!!!どうしたの?!」

「今年の入学生で、精霊の契約者って、ボクと他に誰がいるか知ってる?」

「契約者は、ルティと、僕だけだと聞いているよ?」

???

えーっと、、、
どゆこと?

「ルティ大丈夫?」

「あ、うん」

「それにしても、ルティは6属性の最上位精霊様と契約したって聞いて、驚いたよ」

「あ、うん」

ごめんね、ギル
上の空で

でも今混乱しているんだ
この世界は明らかにあの小説の世界だし
精霊たちも、世界観は同じって言っていたから、主人公はいるはずなのに、、、

え~?
わけがわからないよ

この世界はストーリー自体が存在してない?
それなら少しは納得が行くけど
ボクはストーリーから大きく外れてるし

でもでも、登場人物は全くもって同じだし、、、

うーーーん???

「ねぇルティ」

「うん」

「婚約、受け入れてくれるんだよね?」

「うん


、、、うん?」

「うんって言ったね??」

その時のギルの顔は
王子様とはかけ離れた
悪人顔をかましていました
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