雪色の箱庭

ロアルド・ジェルツに渡された調査依頼書には、胡散臭い情報しか載っていなかった。
山奥にある街フェイドでは、死の呪いで一日に必ず一人死ぬという。
更に、一つのお触れ書きが今、更なる混乱を招いているのだ。

“死は、必ず訪れる。それは病気でも事故でもなく、偶然という名の必然。回避したくば生娘を領主に捧げよ”

「え。何これ、新手の宗教か何か?」
「……知るか。だから調べに行くんだろう」
「調べるまでもなくない?だってこれ絶対、領主が犯人じゃん」
「……お前、行きたくないだけだろ?」
「あ、バレた?何とかならないかなぁ。遠いし、嫌だよ」
「無理だな」
「なんでぇ」
「この国のお姫様が次の標的になったらしい。しかも彼女は数日前から行方不明だそうだ」
「へぇ!凄いな、死の呪い。街を飛び出してんじゃん」
「さて。この任務は俺達に拒否権はない。行くぞ」
「いやだぁぁぁぁ……!!!」

死の街フェイドで繰り広げられる不可解な死に挑む、そんな物語。
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